そんな悩みをお持ちの方に向けて、デスクトップおよびノートパソコンの「両方のゲーミングPC」を所有している自分が、実際に購入する際に調べた情報+複数台のゲーミングPCをレビューしてきた経験を踏まえて「ゲーミングPCの選び方」を解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
ゲーミングPCを購入するにあたり最初に検討すること
ゲーミングPCを購入するにあたり、最初に検討したいことは「デスクトップ」か「ノートパソコン」のどちらにするか?です。
一般的に同じ金額を出すのであれば、デスクトップのほうがスペックが良くなる傾向がありますが、モニターやキーボードを別に用意しなくてはならないので、結果的に同じくらいになったりします。
ノートパソコンはオールインワンタイプなので、1台購入すれば他に用意するものとしてはマウスくらいでしょうか。
この辺りはご自身が用意している予算や環境によって、どちらにするか検討されると良いかと思いますが、一般的には「外出先で使わない」のであれば、デスクトップのほうがオススメです。
デスクトップのメリット
- スペックが高い
- 機能を拡張する事が出来る場合がある(メモリの増設など)
デスクトップのデメリット
- 設置場所(固定)が必要になる
- モニター・キーボード・マウスを別に用意する必要がある
- モニターの性能によって必要な能力が出ない
ノートパソコンのメリット
- 設置場所が自由
- 持ち運びが自由
ノートパソコンのデメリット
- 価格が高い
- 機能拡張は基本的に出来ない
ゲーミングPCと普通のPCとの違い
ちなみにですが、普通のPCとの違いについても少し解説しておきます。
ゲーミングPCとは「ゲームをプレイすることに特化したPC」のことで、最新の3Dグラフィックを駆使したゲームがサクサクと動く「ハイスペックマシン」を表します。
普通のPCは、ブラウジングや動画再生、オフィス系ソフトを使用することが目的となっているため、残念ながらPCゲームを快適にプレイすることは出来ません。
具体的にはプレイ画面がフリーズしてしまったり、カクカクと動いてしまうので、満足感は得られないといったところでしょうか。
自分が使っているパソコンがゲーミングPCとして使用できるか?について、スペックなどがイマイチわからない・・・という方は、一度基本プレイ無料のFPSゲームをインストールして立ち上げてみることをオススメいたします。
ゲーミングPC購入前にチェックしておきたい3の事
ゲーミングPCを購入する前には、基本的に以下の3つを調べることが重要です。
- 自分のプレイしたいゲームの必要な動作環境をクリアしているか?
- 予算はいくらか?
- いつまでに納品してもらいたいか?
1つ目:スペックの確認
1つ目の、自分がプレイしたいゲームの必要なスペック確認は非常に重要です。
必要スペックに関しては「ゲーム名+動作環境」と検索してもらうと大抵出てきますのでチェックしてみてください。
動作環境とは、要するに「このスペック以上のパソコンじゃないと〇〇というゲームは動かないよ」というものを表しているもののこと。
実際私が仕事用に使っていた普通のハイスペックパソコンでも、APEXなどのPCゲームはスペック不足で動かなくて・・・まともなプレイは一切できませんでした。
動作環境の例
この動作環境として推奨されているスペックをクリアしていることが大前提ですが、個人的な見解をいうと「基準よりも、ある程度高いスペック」にしておいたほうが無難です。
というのも、推奨スペックに対してギリギリであわせて購入した場合、アップデートなどで動作しなくなる可能性もありますからね。
その中でも「グラフィックボード」「メモリー」「CPU」が重要となりますので、注意して選んでください。
グラフィックボード
描画処理を担う「グラフィックボード(GPU)」は、ゲーミングPCでは非常に重要。
特にFPSゲームやレースゲームなど、3D表現が多いものでは最も重要になります。
具体的にはNVIDIAの「GeForce」の上位モデルを選んでおくと、安心です。
特に、144Hzや240Hzといった高いリフレッシュレートでゲームを楽しみたい場合には、グラフィックボードの性能は重要となります。
CPU
Intel社の「Core i◯」シリーズ・AMD社の「Ryzen ◯」シリーズあたりがゲーミングPCの代表格。
物理演算や当たり判定といった処理に関わるものになりますので、性能の優れたものを選ぶことが重要です。
スペックが足りていないとゲーム全体の動きがカクカクする感じでしょうか。
私はIntel社の「Core i◯」シリーズを使用していますが、「Core i7」以降だと安心して使用できる印象ですね。
メモリー
ゲームを使用しながら、配信をしたい。ウェブブラウザを立ち上げたい。
ゲームと同時に様々な処理を行いたい場合に、メモリー容量が足りないと突然閉じてしまったりします。
ほかのソフトウェアを同時に起動する予定がある場合には、ゲーム推奨環境に最適なメモリー容量よりも大きなメモリーを搭載したものを選ぶようにしましょう。
私は配信をする予定があったので、16GBのメモリーを搭載しているゲーミングパソコンを使っていますが、処理落ちをしたことはありません。
2つ目:予算はいくらか?
ここはシビアな話になりますが、予算によってピンキリになるのがゲーミングパソコンの怖いところ。
実際15万円くらいで購入できるものもあれば、50万円くらいするものもあります。
揃える機材や環境によっては、100万円以上かかる場合もあるので、まずは予算はいくらにするのか?を決めると良いでしょう。
- ゲーミングパソコン本体
- キーボード
- マウス
- ディスプレイ
- マウスパッド
- ヘッドセット
- マイク
- キャプチャーボード
- 必要なソフト
などが、必要になりそうなものです。
冒頭にお伝えした通り、ゲーミングノートパソコンを選ばれるのであれば、ほとんどの機材がオールインワンになっている状態ですので、初心者の方にはオススメといえるでしょう。
なお「自作PC」なら安い!と思われている方も多いかと思いますが、こちらについては初心者は手を出さないほうが無難です。
組み合わせによっては安くなるかもしれませんが、ハードルが非常に高くなります。
3つ目:納品時期
せっかく憧れのゲーミングパソコンを購入したはいいけど、納品が数か月後・・・なんてこともあるのがゲーミングPCです。
なので、必ず納品時期だけはチェックしておきましょう。
ノートパソコンの場合はそういった心配が少ないですが、「BTO(Build To Order)」モデルの場合、PCメーカーやショップが受注生産する形になりますので、結構待つことがあります。
具体的にはコラボモデルなどは生産が追い付かなくて、納品時期が数か月後というのはざらにあるみたいです。
私がゲーミングPCを手に入れようと「販売店」にチェックしに行った際も「だいたい1ヶ月くらいはいただきます」といわれたくらいなんで、組み立てが完全に終わっているメーカー品のようなモデルではない場合には、少し時間がかかるものとして準備しておくと良いでしょう。
チェックしておきたいスペック
では、ここからは本体に対してチェックしておきたいことを簡潔に。
本体サイズと重量、ケースデザイン
ケースとはデスクトップパソコンのボディのことで、筐体(きょうたい)とも呼ばれるパソコンの外側。
マザーボードを取り付ける・守ってくれるものという印象がありますが、実は排熱性能が優れているか?イルミネーションが綺麗か?中を掃除しやすいか?というチェックポイントがあります。
中でも注目しておきたいのは排熱性能。
いくら優れたスペックであったっとしても「熱」がこもってしまうと処理能力が落ちてしまうのがパソコンなので、冷却ファンはどうなっているか?等を、しっかりとチェックしておきましょう。
なお、私が使っているデスクトップは排熱はもちろんのこと、ワンタッチで側面がはずれるようになっているので、掃除もしやすいモデルになっています。
このあたりは購入前に販売店に出向いて、現物を見ることをオススメいたします。
ノートパソコンの場合、排熱性能はなかなかチェックしにくいので、実際に使われている方のレビューを見て「熱くなりすぎる」といったものがないか、確認してみましょう。
ゲーミングモニターのサイズ
ゲーミングモニターに関しては、デスクトップを選ばれるなら24インチ前後。
ノートパソコンなら15.6インチあたりが主流となっています。
私は32インチなどのモニターでプレイしたことがあるんですが、画面が大きすぎて敵が視認しにくいような状態でしたので、24~27インチあたりが全体を見渡せてちょうどよいのでしょう。
FORTNITEの有名選手が「プロも24~27インチのモニターを使っている」といっていましたが、いろいろと試してみて何となく理由も理解できました。
ノートパソコンであれば15インチ以上を選ばれると使いやすいかと思います。
デスクトップと同様、モニターのサイズが大きすぎると逆に見えにくくなってしまうところがあるので、注意してください。
リフレッシュレート(Hz:ヘルツ)
リフレッシュレートとは1秒間に画面が切り替わる回数のこと。
144Hzなら1秒間で144回、240Hzなら1秒間で240回切り替わるということになります。
この通知が高いと、画面がヌルヌルと動きます。
FPSゲームであれば、ゲーム映像が早く更新されるので、敵を見つけやすくなったりするので非常に重要です。
一般的なモニターのリフレッシュレートが60Hz駆動であることを考えると、ゲーミングモニターが如何に高性能であるかわかると思います。
ちなみに、PS5は最大で120Hzを出力することが出来ますが、対応したディスプレイを整えておかないと、期待した映像を出力することが出来ないことになりますので注意してください。
応答速度(ms)
応答速度は、モニターの色が別の色に移り変わるまでにかかる時間のこと。
1msは0.001秒、1秒は1000msになりますので、参考に。
なお、ゲーミングノートパソコンで必要となる応答速度としては7ms以下とされていまして、5msよりも低い数値となれば、素早い応答速度といえるでしょう。
FPSやレースゲームなどでは、応答速度が重要になってくるので、必ずチェックしておきましょう。
グラフィックボード
画面の描画を行う専用の装置のことをグラフィックボードといいます。
私が所有している基本スペックが高いデスクトップパソコンでゲームが出来なかったのは、こちらのグラフィックボードの性能が必要スペックを満たしていなかったからです。
どの程度のレベルのグラフィックボードが必要なのか?については、プレイしたい推奨環境の中に書かれている「製品」と、新しく購入しようとしているゲーミングパソコンに搭載されている「製品」を性能比較することが重要です。
GPUの性能比較表に関しては、ドスパラさんのものが参考になるので、ぜひチェックしてみてください。
GeForceとRadeonのどちらがよいか?についても、上記URLに書かれていますが、ゲームを主軸に考えるのであればGeForceで問題なしです。
インターフェース
インターフェースは必要不可欠なポートが揃っているか?を確認しておきましょう。
- LAN
- 外部ディスプレイ出力
- USBポート:Type-C
- USBポート:Type-A
- オーディオ:マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック
- 記録メディアスロット
といったものがあるかと思います。
このあたりは必要な周辺機器とのご相談。
例えばPS4のプレイ画面をゲーム配信をしたい!という方の場合、ゲームキャプチャーボードが必要になったりするなど、取り付ける機器も増えるので必要なポートがそろうのか?を事前にチェックしておくのは重要です。
個人的な話をするなら、ノートパソコンの場合、USBポートが本体右側にあるのは嬉しくありません。
右側にマウスを配置するのにケーブルが邪魔になったりするからです…といったように、人によってさまざまな癖・個性がありますから、できる限り現物を見ながら調整されるとよいかと思います。
まとめ
デスクトップおよびノートパソコンの「両方のゲーミングPC」の解説をまとめてしまっているので、少々わかりにくい部分もあるかもしれませんが、以上がゲーミングPCの選び方となります。
個人的なオススメとしては、やっぱりデスクトップ型のゲーミングPC。
理由としては「後から色々と追加できる」というのがポイントで、容量オーバーにもなりにくいからです。
逆に「私はFPSゲームの〇〇と〇〇しかやらない!」と決めているのであれば、ゲーミングパソコンがオススメ。
実際私は5つくらいしかPCゲームはやっていないので、基本的にはゲーミングノートパソコンしか触っていませんからね。
ゲーミングパソコンも日進月歩。
どんどん進化していきますので、購入するタイミングも難しいとは思いますが、ぜひ皆さんもゲーミングPCの世界へ足を踏み入れてみてください。
引き続き、ゲーミングPCのレビューをしていきながら、情報はアップデートしていきます。
家庭用ゲーム機からゲーミングPCに切り替えたいと考えているんだけど、ゲーミングPCの選び方がわからない。
何か良い「ゲーミングPCの選び方」はありませんか?