大型の液晶ペンタブレットで、コスパの優れた製品を探している。
そんなアナタに、Huionが販売する「Kamvas 22 Plus」を実機レビューでご紹介。
QD LCD(量子ドットLCD)を採用した美しいディスプレイに、視差を抑えたフルラミネートディスプレイ、ペン筆圧8192レベルなど、液タブのスペックとしては申し分なし。
実際にデスクに置き、数週間テストをさせてもらいましたが、紙に鉛筆で絵を描いているような感覚で使用できました。
販売を開始してから数年が経過した液タブではありますが、2024年現在も十二分に使える液タブです。
良いところ | 気になるところ |
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目次
Kamvas 22 Plus 開封の儀
それでは、Kamvas 22 Plusが届いたところから紹介していきます。
こちらがKamvas 22 Plusのパッケージ。
21.5インチ (対角線)のディスプレイを搭載していることもあり、パッケージ自体も大き目です。
主なスペック
主なスペックは以下の通り。
本体サイズ | 546 x 323 x 19~26.7 mm (スタンドを含まない場合) |
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本体重量 | 3.9 KG (スタンドを含む場合) |
パネルサイズ | 21.5インチ (対角線) |
解像度 | 1920 x 1080 (16:9) |
PPI (Pixels Per Inch)
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102 PPI
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LCDタイプ
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IPS |
アクティブエリア | 476.64 x 268.11mm |
コントラスト比 | Kamvas 22: 1000:1 / Kamvas 22 Plus: 1200:1 |
輝度 | 220cd/m2 (Max.) |
視野角 | 89°/89°(H)/89°/89°(V) (Typ.)(CR>10) |
色域ボリューム | Kamvas 22: 120% sRGB / Kamvas 22 Plus: 140% sRGB |
表面仕上げ | Anti-glare Etched Glass |
フルラミネーション | YES |
ペン技術 | バッテリー不要 |
圧力レベル | 8192 レベル |
読取可能高さ |
10mm
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傾き検知 | ±60° |
フィンガータッチ | —— |
VESA 互換性 | 75 × 75mm |
OSサポート | Windows 7 以降, macOS 10.12 以降 Android(USB3.1 DP1.2) |
※製品の仕様詳細は、公式サイトをお確かめください。
同梱物・パッケージ内容
中に入っていたものを並べて撮影してみました。
- Kamvas 22 Plus
- 調整可能なスタンド ST100A
- バッテリー不要ペン PW517
- PN05A用のペン先
- ペンホルダー PH05A
- ペン先クリップ
- 3-in-1 ケーブル
- USB-C to USB-C ケーブル
- 電源アダプタ とACケーブル
- 二本指グローブ
- クリーニングクロス
- クイックスタートガイド
電源アダプタとACケーブル。
3-in-1 ケーブル。
USB-C to USB-C ケーブル。
二本指グローブ。
クリーニングクロス。
ペンホルダー PH05A。
ペンホルダー PH05Aの中には、PN05A用のペン先とペン先クリップ。
バッテリー不要ペンのPW517。
旧タイプのペンと比較すると沈み込みが抑えられているので、実際のペンに近い描き実現しています。
ペンホルダーに対して、PW517は縦置き、横置きが可能です。
クイックスタートガイド。
背面スタンドを取り付けるためのネジとドライバー。
液タブの背面に取り付ける、調整可能なスタンドST100A。
Kamvas 22 Plus 本体の詳細
そしてコチラがKamvas 22 Plus本体。
サイズは546mm x 323mm x 19~26.7mm(スタンドを含まない場合)となっており、良い意味でサイズ的には大き目。
ペンが反応するアクティブエリアは476.64mm x 268.11mmで、ざっくりA3用紙くらいのサイズがあります。
ディスプレイはフルラミネートスクリーンとアンチグレアガラスを搭載しており、タッチ入力には対応していません。
背面。
上面。
ディスプレイとして使えることもあり、厚みは抑えられています。
このサイズの液タブでありながらも指一本ちょっとの厚みと言うのは、素晴らしいの一言です。
上部には操作ボタンが集約。
底面。
ディスプレイ下部には滑り止めのゴムが付いていますので、滑ってしまうこともありません。
本体左側面。
本体右側面。
インターフェースとしてはType-C×2、Type-Aが搭載されています。
USBハブのように使用できますので、必要な機器を追加で接続も可能です。
それでは、調整可能なスタンド ST100Aを取り付けていきます。
と言っても、付属のネジ4本で固定するだけで完成です。
調整可能なスタンド ST100Aを取り付けたあとは、20°から80°までの角度でKamvas 22 Plusを調整可能。
自分好みの角度でイラストを描くことが可能になります。
なお、VESA(75mm × 75mm)に互換性があるため、アームを使ってサブモニターにすることも可能ですので、イラストを描かなくなったら・・・こんな使い方もありなのかもしれません。
これで準備は完了です。
実際にデスクに設置した大きさとしては、こちらが参考になりそうです。
20インチ以上の液晶画面がデスクにドン!と置かれるイメージなので、設置スペースの確保だけは必須にはなります。
Kamvas 22 Plus の描き心地をレビュー!
それでは、Kamvas 22 Plusを使っていきます!
接続方法|ケーブル一本でデジ絵をスタート!
Kamvas 22 Plusの接続方法としては、3-in-1ケーブルまたはUSB-C-USB-Cケーブルでの接続になります。
私は3-in-1ケーブルでKamvas 22 Plusの電源供給をつつ、USB-C-USB-CケーブルでノートPCと接続。
この方法だとノートPCのType-Cポート1つしか使用しないので、ポート不足に陥らなくなります。
ディスプレイ|21.5インチは大きくて描きやすい!
今回テストに使用したのはWindows11のノートPCで、イラストソフトはCLIP STUDIO PAINT。
CLIP STUDIO PAINTを使ったことがあればわかると思いますが、液タブのサイズが小さくなるとメニューを消した状態で作業をしなくてはなりません。
その点Kamvas 22 Plusであれば、適当にメニューを広げていても、描画スペースがたっぷりあります。
21.5インチもあると、メニューは常に表示させたままでも作業できるのです。
ざっくりと展開してあるメニューに対し、A4サイズの紙をのせてみましたが・・・メニューが開いていてもA4サイズくらいの描画スペースがあります。
こちらメニューを非表示にした状態。なんとも贅沢です。
子供のころ、大きな紙に絵を描くとテンションが上がったことがあるのであれば、このサイズの液タブは心が躍ると思います。
映し出される映像は1200:1 のコントラスト比、140% sRGBの超広色域を実現しているため、普通にデザイン用のディスプレイとしても使えるレベル。
QD(量子ドット)を採用したことによって、液晶画面がくっきりと見える印象だ。
また、アンチグレアになっていますので反射もしないため、長時間の作業にも向いてます。
ペンの性能|追従性能・筆圧感度など◎
Huionの最新のペンテクノロジー「PenTech3.0」を搭載した充電不要「PW517」の使い心地は上々。
従来のペンよりもペン先が低く設計されているようで、実際に描いてみた感触としても安定感があります。
ペンの追従性能も良く、割と早く手を動かしてみてもシッカリと付いてくる。
ゆっくりと線を引いた時の絶妙な揺らぎも感じなかったので、描画性能は高い思います。
筆圧感知としても8192レベル、±60°の傾き検知機能が付いています。
普段は紙に絵を描いている方であっても、違和感なくデジ絵に移行することができそうです。
専用ソフトを使用すれば、ボタンのショートカットキーの設定。
筆圧感度も調整可能となっていますので、自分好みの使用感に合わせられます。
また、ガラスとスクリーンのシームレスな組み合わせによって視差が抑えられている所もポイント。
狙っている場所に、しっかりと線を引くことができるため、ストレスを感じることなくイラストを描くことが可能です。
イラスト制作|左手デバイスが超絶便利!
今回Kamvas 22 Plusをレビューするにあたり、Keydial mini K20も提供していただきました。
実際に使用してみた印象を簡潔にお伝えするのであれば、この価格帯で、この性能は反則クラス。
1つのダイヤル+18個のキーに対してショートカットキーを設定できるため、作業効率は確実に上げられます。
Bluetooth接続も出来るので、接続に時間がかかることもありません。
プログラムに対して紐づけが出来る左手デバイスですので、CLIP STUDIO PAINT用、エクセル用など、それぞれに対して最適なショートカットキーを設定。
汎用性も高いモデルとなっていますので、ぜひセットにしてデジ絵を描かれることをオススメいたします。
まとめ
実際にHuion「Kamvas 22 Plus」を数週間試してみた印象としては、販売価格に対して満足のいく液タブでございました!
イラストを描くというクリエイティブな作業は、どうしてもディスプレイと「にらめっこ」する時間が長くなるので、美しいディスプレイを搭載しているKamvas 22 Plusは間違いありません。
描いていて楽しくなる。
そんな大型ディスプレイを搭載した液タブを探しているのであれば、是非Kamvas 22 Plusの詳細を販売ページよりお確かめください。
良いところ | 気になるところ |
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