4096段階の筆圧感知と傾き機能を搭載したHペンシル、4:3のアスペクト比を持つ12.7インチの大画面ディスプレイを搭載したHuion Kamvas Slate 13。

以下の記事にて、Huion Kamvas Slate 13についての使い心地についてレビューをまとめさせてもらったのですが、もう少し詳細にレビューをしたい部分がありましたので、再び記事を投稿いたします!

今回紹介したい内容としては、プリインストールされていたアプリケーションの「HiNote」と「HiPaint」です。

「HiNote」は手書きに対応したデジタルノートアプリとなっており、これ一つでノートが不要になります。

「HiPaint」はデジタルイラストを描けるようになるアプリで、自由にイラストを楽しめる優れモノ。
本記事では、そんな「HiNote」と「HiPaint」について、Huion Kamvas Slate 13を使って実際に触ってみた感想を紹介します。
目次
デジタルノートアプリ「HiNote」

まずは、デジタルノートアプリの「HiNote」から紹介していきます。

簡潔に機能について紹介するとしたら、紙に近い感覚で手書きのメモやスケッチができるアプリです。

ということで、実際に使用してみた感想と、その使い心地についてレビューしていきます。
HiNoteはHuion Kamvas Slate 13にプリインストールされているはずですが、もしアプリが存在しなかった場合には、Google Play ストアからインストールしてください。

「HiNote」の主な役割としては、デジタルノート。
手書きのような感覚でデジタル上にメモが取れるアプリになっています。
メモ帳としてはもちろん、ブレインストーミングやアイデアスケッチなど、幅広く活用可能です。

ペンやブラシを組み合わせ、日記のように使うのも◎。
紙を使わないため、ページを自由に増やすことができますので環境にも優しいし、外出先でも自由に記録が可能です。

テキストをタップして音声データを同期・再生することもできますから、効率よくメモを残すことが出来ます。

実際に新しいノートを作成してみます。
新しいノートを作成するページでは、コチラのような画面が出てきました。
ビジネス用であればプロジェクト単位、学生さんであれば授業単位でノートを作成すると、便利に使えそうですね!

こちらが実際の画面です。※横画面で表示した例

写真は方眼用紙になっていますが、白紙、横線、やることリスト、単語長など、様々なフォーマットが用意されています。
さて、そんなHiNoteのインターフェースは非常にシンプルです。
必要なツール(ペン、消しゴム、色選択など)が、直ぐにアクセスできる場所に配置されています。


試し書き。
思いついたことをすぐに書き留めたい、図解をサッと描きたいといった用途に最適で、いくらでも「書き直せる」のはデジタルの強みですね。
紙とペンを持ち歩く感覚でありながらも、デジタルならではのメリット(編集、保存、共有)を享受できます。

別のデジタルノートアプリを使っていた私ですが、Kamvas Slate 13の12.7インチという画面サイズと組み合わせると・・・、ノートアプリとしては、かなり優秀だと感じました。

A4ノートのような感覚で広々と使えるため、思考を整理したり、複雑な図解を描いたりするのに最適です。
HiNoteアプリ単体としての評価
HiNoteアプリ単体としての評価は、高め。

ペン種(ボールペン、マーカー、鉛筆など)の切り替え、カラーパレット、線の太さ調整、消しゴムなど、手書きノートとして必要な機能が網羅されているので、描画ツールとしても十分。
シンプルだからこその軽快な動作が魅力で、重い機能が多すぎてアプリがフリーズするといったストレスもありません

また、ノートやページ管理のしやすさも抜群で、複数ページの作成や、ページ間の移動もスムーズに行えます。
基本的なノート作成・閲覧に困ることはないでしょう。

当たり前ではありますが、エクスポート機能も備えています。
作成したノートをPDFや画像形式でエクスポートできるため、共有や保存が容易です。
HiNoteのまとめ

デジタルノートアプリ「HiNote」は、情報整理のプロフェッショナルから、日常の思考記録まで、幅広い用途に応える高性能なツールとしてオススメできるアプリだと感じました。
実際にコチラの「HiNote」を使って「手書きの修正依頼」をPDFにして送ったりしてみたのですが、業務にも普通に使用できるレベルだと思います。
デジタルイラストアプリ「HiPaint」

続いて、デジタルイラストアプリの「HiPaint」を使っていきましょう!

実際に使ってみた感想を簡潔にまとめるなら、これからデジタルアートを始めたい初心者の方はもちろん、本格的にスケッチやイラストを描きたいユーザーにオススメしたいデジタルイラストアプリです!
HiPaintアプリ単体としての評価

HiPaintはKamvas Slate 13にプリインストールされていますので、早速立ち上げてみます。

コチラがHiPaintを開いてみた様子。
一般的なペイントソフトと同様に、キャンバスが広がりました。
左側にはペンの太さと透明度を調整するスライダー、上部には基本メニューを備えています。
使い方に関しての説明はありませんが、他のペイントソフトを使われている方なら、直感的に扱うことが可能です。

最も使用することになるであろうブラシメニューをタップしてみると、様々なブラシが表示されました。
必要なブラシが揃っている印象なので、使いそうなブラシを「お気に入り」に登録しておくことをオススメします。

当然ですがレイヤー機能も付いています。
試しに沢山のレイヤーを作ってみましたが、問題なく機能していました。

もちろん、タブレットは縦向きでも使用可能です。
実際にペンを走らせてみましたが、紙に描くような感覚でペイントできました。
線の強弱、濃淡、かすれ具合が自然に表現されますし、ペンを走らせてから線が描画されるまでの遅延(レイテンシ)も非常に少ない。
鉛筆でのデッサン、水彩での滲み、油絵具の厚塗り感など、アナログ画材に近いテクスチャをデジタルで再現できますので、まるで紙に描いているかのような感覚です。

左下にある丸いボタンを押すと、ラジアルメニューを使えます!
仮想左手デバイスのように扱えるので、作業効率もアップ。

ラジアルメニューは3つのセットに、それぞれ 8 つの機能を登録できるようになっているため、カスタマイズ性も使い勝手も非常に良いです。
具体的には、レイヤーの消去、レイヤーの削除、新しいレイヤーの作成、コピー、レイヤーの下への統合、透明ピクセルのロック、および取り消しなどを登録しておくと、スムーズにイラストに向き合えます。

機能の登録については、ラジアルメニュー内の機能アイテムを 2 秒間長押しし、機能を設定するのみ。
カスタマイズが簡単であることも使い勝手の良さを感じさせる重要なポイントです。

なお、真ん中のカラーをタップすると、こちらのカラー選択画面がでます。
直感的に使いたい色を選択することが出来るので、重宝する機能です。

タブレットの強みとしては、指を使ったジェスチャー操作にも対応しているところ。
無料プランで軽く試してみた感じとしては、何ら他のデジタルイラストアプリと変わりなく使えている印象です。
HiPaintのまとめ

HiPaintは、操作が分かりやすく機能も充実しているため、デジタルペイントの基礎を学ぶのに最適なデジタルイラストアプリだと感じました。
Kamvas Slate 13と組み合わせれば、絵を描く上で十分なキャンバススペースを使えますので、快適にデジタルイラストを楽しめます。
まとめ

Kamvas Slate 13とHiNote & HiPaintの組み合わせは、とても素晴らしかったです!
Kamvas Slate 13の優れたハードウェア性能を引き出してくれる「HiNote」と「HiPaint」、Kamvas Slate 13が無くてもダウンロード可能だと思いますので、ぜひ使ってみて下さい!