タブレットパソコンを使って気軽にデジタルイラストを描きたいけど、性能とコスパのバランスの取れたデバイスで、おすすめの製品を教えてほしい。
そんなアナタにペンタブレットメーカーのHuionが販売するKamvas Slate 10のレビューを紹介する。
10.1インチで持ち運び用としても◎。
4,096レベルの筆圧検知によって描くことができるデジタルイラストは、リアルな描き心地です。
それでいて、販売価格は32,999円(税込み)。
まさに「はじめてのデジ絵」におすすめしたくなるエントリーモデルとなっています。
高性能ペンタブレットのような描き心地を求めることはできませんが、場所を選ばずにデジタルイラストを楽しめるKamvas Slate 10、初めての方はもちろん、サブ機としてもおすすめです。
良いところ | 気になるところ |
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目次
Kamvas Slate 10 開封の儀
それでは、Kamvas Slate 10が届いたところから紹介していきます。
こちらがKamvas Slate 10のパッケージ。
個性的なイラストが並んでいることもあって、楽しげな雰囲気のデザインです。
主なスペック
主なスペックは以下の通り。
商品名 | Kamas Slate 10 |
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製品モデル | KT1001 |
CPU | Unisoc T616 |
グラフィックス | Mali-G57 |
RAM | 8G LPDDR4x |
ストレージ | 128G UFS2.2 (Can be expanded to maximum 512GB with a TF card) |
ワイヤレスタイプ | 802.11 b/g/n/ac |
ブルートゥース | Bluetooth 5.0 |
カメラ | Front: 5.0MP / Rear: 13.0MP |
スピーカー | Dual Speaker |
マイクロフォン | Dual Microphone |
センサー | L-sensor, Hall sensor, G-sensor |
インターフェース | USB-C, 3.5mm audio jack |
パネルサイズ | 10.1 inch |
解像度 | 1920 x 1200 (16:10) |
LCDタイプ | IPS |
アクティブエリア | 216.57 x 135.36mm |
コントラスト比 | 1000:1 |
輝度 | 260 cd/m2 |
読取速度 | 25ms |
視野角 | 160° |
色域 | 65% NTSC, 90% sRGB, 66% Adobe RGB |
表示色 | 16.7M (8bit) |
ペン技術 | Active Capacitive |
圧力レベル | 4096 Levels |
精度 | ±0.3mm (Center), ±0.6mm (Corner) |
読取可能高さ | about 10mm |
傾き検知 | ±60° (Only ) |
フィンガータッチ | 10 Points Capacitive Touch |
デジタルペン | HS200 Active Capacitive Stylus |
バッテリー | 3.85V, 6000mAh |
スタンド | Leather case with stand function |
オペレーティング・システム | Android 12.0 |
フルラミネーション | No |
寸法 | Yes |
寸法 | 243 x 161 x 8.6 mm |
重量 | 575g |
色 | Grey |
※製品の仕様詳細は、公式サイトをお確かめください。
同梱物・パッケージ内容
中に入っていたものを並べて撮影してみました。
- Kamvas Slate 10
- 専用ケース
- Active Capacitive Stylus HS200
- ペン先
- USBアダプター
- 充電ケーブル USB-C to USB-A
- SIMイジェクトピン
- クイックスタートガイド
クイックスタートガイド。
ペン先の替え芯と、イジェクトピン。
USBアダプター。
充電用のケーブル(USB-C to USB-A)。
デジタルペン「Active Capacitive Stylus HS200」。
4,096レベルの充電式のペンで、2つのカスタムショートカットキーが付いています。
本体の詳細
そしてコチラがKamvas Slate 10本体。
最初から専用ケースに入った状態で届けられますので、装着の手間も省けます。
本体のサイズは243mm x 161mm x 8.6mmで、重さは575g。
反対側を見てみると、カメラがついていました。
リアカメラの性能は13.0MP。
本体上部。
スピーカーと音量調整ボタン、電源ボタンが付いています。
本体底面。
TFカードスロット、充電用のType-Cポート、スピーカーが付いています。
6,000mAhバッテリーを搭載し、約7時間連続使用可能。
3.5時間でフル充電も可能です。
本体左側面。
マイクが付いています。
本体右側面。
こちらにもマイクが付いています。
専用ケースを開いてみた様子。
画面全体を保護してくれる専用ケースが最初から付いてくることには、本当に感謝です。
デジタルペン「Active Capacitive Stylus HS200」は専用ケースのペンホルダーにいれておくことができます。
Kamvas Slate 10は、10.1インチのフルHD(FHD+)ディスプレイを備えています。
光沢のあるグレアディスプレイで、きれいな映像を楽しむことが可能です。
また、上部には5MPのフロントカメラも搭載しています。
Kamvas Slate 10の使用感
それでは、Kamvas Slate 10を使っていきます!
Kamvas Slate 10はAndroidオペレーティングシステムを搭載していますので、設定はGoogleアカウントを使用。
タッチスクリーンのため、キーボードやマウスを用意することなく、数分で設定は完了しました。
アンチグレアフィルム(別売)
途中で紹介したオプション購入となる「アンチグレアフィルム」を貼っていきます!
正直、「アンチグレアフィルム」を貼っているかどうかで描き心地が結構違ってきますので、個人的にはセット購入がおすすめです。
中に入っていたものを並べて撮影。
フィルム自体は2枚入っていますので、傷が目立ってきたら貼り変えるとよさそうです。
貼り付け方などは一般的なフィルムと違いはありません。
こちらが「アンチグレアフィルム」を貼り終わった状態。
ちょっと白っぽくはなるものの、ペンの走り方が「より紙に近い」感覚に近づきます。
イラストの描きやすさ
Kamvas Slate 10を使ってイラストを描いてみた感想としては、割と普通にデジ絵を楽しめるレベル。
普段は液タブを使っている自分ですが、違和感は全くありません!
それもそのはず、4,096段階の筆圧レベルという事で、一昔前のペンタブくらいの性能をもっているのです。
傾き検知機能も付いているし、タッチの追従性もサンプリングレート240Hzということで、低遅延で線もスムーズに描けます。
もちろん、高性能なペンタブレットと比較してしまえば描き心地は違ってきますが、一般的なペン付きのタブレットPCとは比べ物にならない描き心地です。
タブレットPCとしての性能
タブレットPCとしての性能は上々です。
Bluetoothが内蔵されていますので、キーボードやマウスと接続すれば様々な作業を快適に行えます。
また、1300万画素のリアカメラと500万画素のフロントカメラを内蔵しています。
手やモデルを動かすなど、参考資料の撮影に最適です。
家族や友人とビデオ通話も出来ますから、オンラインの通話用としても利用価値があります。
性能|エントリーモデル
Androidオペレーティングシステムと8GBのメモリという事もあり、性能はそれなりです!
超高性能ということではありませんが、仕事から遊びまで、十分なパフォーマンスを発揮します。
しばらくタブレットPCとして持ち歩いていましたけど、とくに動作が遅くて困ったこともありません。
また、128GBの内部ストレージとTFカードで512GBまで拡張可能ということもありまして、容量不足で困ってしまう心配もないと思います。
必要なアプリを入れたり、イラストを描いたり、写真や動画を撮影しまくったとしても、ストレージ問題で悩む心配は少ないでしょう。
10.1インチ×タッチスクリーン
10.1インチ(解像度1920×1200)で、アスペクト比16:10のディスプレイは、思っていたよりも表示範囲は広いです。
さすがにイラストソフトを立ち上げる場合にはメニューなどを非表示にしておく必要はありますが、工夫次第で全く問題ありません。
タブレットパソコンの優位性とも言えるタッチスクリーンも、もちろん搭載。
指のジェスチャーによってイラストアプリを操作することも出来るので、画面の拡大・縮小なども簡単です。
大容量バッテリー
バッテリー切れを気にせずにイラストを描いていけるのはKamvas Slate 10の強みの一つ。
1回の充電で最大7時間の使用をサポートしていますので、半日はお絵かきに没頭することが可能です。
自宅や外出先で、描きたいと思った瞬間の気持ちを大切にしてくれます。
子供への贈り物として
子供への贈り物として考えた場合には、ほぼ完ぺきなデバイスだと感じました。
Googleのファミリーリンクを使用することによって、さまざまな制限(閲覧や時間)がかけられますので、安全面もバッチリ。
画面サイズや性能から見ても、子供がデジタルイラストを始めるには最適解だと感じました!
まとめ
Kamvas Slate 10を実際に試させてもらった感想をまとめると、デジ絵のエントリーモデルに最適なデバイスになっていました。
大き目のスマートフォンを持っていたりすると差別化が難しかったりもしますが、そこはペンタブメーカーのHuionさんだけあって、イラスト用としての使い心地は抜群です。
販売価格もお値打ちですし、必要な機能が揃っていることもありますので、子供への贈り物として考えたら最高の一言。
そんなKamvas Slate 10の詳細は販売ページをお確かめください。
良いところ | 気になるところ |
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