カジュアル風背景イラストのデフォルメを極めたい。
主線もなく、可愛らしいイラストを描けるようになりたい。
そんなアナタにオススメしたい講座として、Colosoの「シルエットと色を中心に描く可愛い背景イラスト」をご紹介。
コンセプトアーティストのJay Kimさんが提供する「シルエットと色を中心に描く可愛い背景イラスト」は、「彩色の基本テクニック」と「材質による彩色方法」を身につけられる講座になっており、「カジュアル風のデフォルメイラスト」のレベルを上げられます。
主線を使用しない、ゲーム業界でもニーズが高い「可愛い」に特化した背景イラスト。
この言葉にピンときたら、この講座は要チェックです。
そんなColoso「シルエットと色を中心に描く可愛い背景イラスト」を提供して頂いたので、実際に講座を体験した感想をまとめました。
結論からお伝えしておくと、個人的な評価は五つ星。
カジュアル系イラストの書籍等もいくつか読んできた自分ですが、過去一で「わかりやすい」講座になっており、思わず手を動かしたくなると思います。
→Coloso「シルエットと色を中心に描く可愛い背景イラスト」
目次
Coloso「シルエットと色を中心に描く可愛い背景イラスト」の講座内容
講師となるコンセプトアーティストのJay Kimさんは、メイプルストーリー2やアラド戦記などに関わっている背景コンセプトアーティスト。
ポートフォリオをご覧になるとわかりますが、とても可愛らしく、見とれてしまうイラストを描かれる方です。
講座の申し込みページに多数の作品が掲載されていますので、是非チェックしてみてください。
講座の内容としては、
- 良いデフォルメの方法
- カジュアル風イラスト特有の色の構成方法
- 面とシルエットで描く方法
- 魅力的なストーリーを盛り込む方法
- 可愛く描ける比例
- 材質の描写
などを、実践も交えて解説。
基本のキから解説してくれることもあり、初めてカジュアル系イラストを描く人であっても、内容はストンと入ってくると思います。
個人的には「形態のデフォルメ」の方法であったり、線ではなくカラーを使ったスケッチやシルエットドローイングなどは、目から鱗もののテクニックでした。
終盤には、背景原画家の必須スキルとなる「3ds Max」の基礎知識も解説。
3ds Maxで使用した3D映像から2Dにリタッチする方法も学ぶことが出来るので、かなり充実した内容になっています。※3Dスキルの習得はメインではありません
- SECTION 01. 基礎を固める
- SECTION 02. 背景を簡単に描く
- SECTION 03. 背景を可愛く描く
- SECTION 04. 物語のある絵を描く
- SECTION 05. 背景をユニークに描く
- SECTION 06. ボーナス:実務で効率的に作業する上で必要な3D Maxの基礎を知る
- SECTION 07. 絵を勉強する上でのコツ
講座の流れとしては上記の通り。
段階ごとのプロセスで、カジュアル背景イラストの初心者が見逃しやすい「基本テクニック」をしっかりと学ぶことが出来ます。
「できるだけすぐついてこれるように講座を構成」との説明が販売ページにありましたが、納得の内容です。
なお、講座の中でJay Kimさんが使用されているメインツールは、「Adobe Photoshop」と「3ds Max」。
私は両ソフトとも所有していないので、「Adobe Photoshop」は「CLIP STUDIO PAINT」、「3ds Max」は「Blender」を使って受講させてもらいました。
また、特典としてJay Kimさんが使われているオリジナルの「ブラシファイル」をダウンロード出来るのも、個人的には嬉しいポイントでした!(これだけで結構な価値があると思います)
同じように描いてみたいけど、似たようなブラシを持っていない・・・なんてことがないので、効率よく学び→実践することが出来るのです。
- 本数:23本の映像
- 難易度:初級・中級
- 無期限視聴
- オンラインVOD
- オーディオ:韓国語
- 字幕:日本語
- 講座特典:作品数2点、ブラシファイル、3ds Maxファイル
「シルエットと色を中心に描く可愛い背景イラスト」を受講してみた感想
では、「シルエットと色を中心に描く可愛い背景イラスト」を受講してみた感想をまとめていきます。
- 実際に描いている様子が見られるため、手順や詳細をしっかりと確認できる
- 難しい説明も、順を追って丁寧にされていて分かりやすい
- 実際に使っているブラシをダウンロードできるため、すぐに真似できる
- 講師の絵が繊細でかわいいので、描いている様子を見ているだけでも楽しい
- 基本的なことの次にある、本当に知りたい要点を講座にしてくれている
- オーディオは韓国語ですが、字幕でも問題なく内容を理解できる
SECTION 01~02. 基礎を固める/背景を簡単に描く
SECTION 01の「基礎を固める」では、講師の紹介やカジュアル風背景の業界の話からスタート。
- 簡単に描く
- 可愛く描く
- デフォルメを学ぶ
- ストーリーを込めて描く
- 洗練する
- 3Dスキルを使用する
といったような内容を丁寧に解説。
幅広い年齢層に受け入れやすいカジュアルイラストのメリットを理解することが出来ます。
根性論で「ひたすら絵を描け!」という内容ではなく、学ぶべきポイントをしっかりとフォーカスしているので、つまずきにくいのも嬉しい所。
3Dでモデリングしたものを使用し、ベースにした上でイラストを描くと「ズレもなく効率が良い」・・・といった一部のテクニックも、まさに「無駄がなく効率的」だと感じました。
その後はフォトショップに関して、良く使う機能やショートカットキーの設定、ブラシの使い方や基礎について解説されていましたが、この辺りは自分の使っているソフトに置き換えて聞いていくとよいでしょう。
こんな木で出来た六面体も、解説付きでサクサクと描いていってしまいます。
この後も、線画を使用することなく火・雲・空を描いたり、風景をシルエット・ カラースケッチで描く技術を実際に手を動かしながら解説。
素直な感想として「一度見始めたら止まらなくなる講座」です。
背景はすべてを描きこむことなく、何を描くのか、何を簡略化するのかが大切。
この言葉を実際に出来上がっていく絵の中で学ぶことが出来たのは、自分の中では大きいと感じています。
SECTION 03. 背景を可愛く描く
個人的に驚いたのは自動車や家をデフォルメ化するところ。
フォトショップの「なげなわツール」でどんとんデフォルメ化していく映像は「楽しい」の一言。※左の車が、右の車に変わっていきます
長いものを短くすることで可愛くなる・・・との事ですが、魔法のように変化していくのは、本当に面白い映像でした。
普通の車が、漫画に出てきそうな可愛らしい車に変化・・・六面体を使用して可愛らしい家が出来上がっていく様子は、必見です。
SECTION 04~07. 物語のある絵を描く~その先
ここから先は、ネタバレになりすぎないように簡潔に。
この後は構成の基礎、レイアウトを理解するということで、三分割法を使ったり、避けるべき構図、明度の流れ、光や空気遠近の設計について解説されており、すべてを見きる頃には「シルエットと色を中心に描く可愛い背景イラスト」の考え方を理解することが出来ました。
ちなみに、白い紙を前にして「何も描くことが出来ず」に悩むことが多い方(私のように)は、ストーリーを事前に決めると良いみたい。
とある主人公を描こうとした場合、状況・気分・性格・時代・ムーブメントなどを先に決めておくことで、何もない状態から描き始めるよりもスムーズに作業が進む。
背景に関しても、どんなカラーで、どんな構図で描きたいのか、光はどのようにはいってくるのか・・・などの最小条件を設定することで、白いキャンバスに漠然と悩む必要がなくなるというわけだ。
他にはリファレンスを集めて、絵を描くことで「大きな違い」を生み出すことが可能になる、風景画に見えないようにするポイント、強弱がある面積対比+リズムがある明度対比はカッコよさが生まれるなど、独自視点での解説が盛りだくさん。
私は専門学校でデザインを学んできたのですが・・・学校では教わらなかった「実務で使える技術」がここに詰まっているように感じました。
また、「絵をダサくする要素」というセクションは、かなり面白かったので、是非皆さんもチェックしてみてください。
まとめ
Colosoにて販売されている「シルエットと色を中心に描く可愛い背景イラスト」は、まさに五つ星のオンライン講座でした。
実際にカジュアルイラストを描いてみた様子などを引き続き追記していきますので、もしよかったらブックマークしておいていただけると幸いです。
主線なしのカジュアルイラストを描きたい、極めたいと思われている方は、是非一度販売ページを確かめてみてください。
→Coloso「シルエットと色を中心に描く可愛い背景イラスト」