デジタルでイラストを始めてみたはいいけど、ノートPCを立ち上げたり、液タブを準備するのが面倒くさい・・・。
そんなアナタにおすすめしたい製品として、XPPen Magic Drawing Pad(マジック・ドローイング・パッド)のレビューを紹介する。
Androidを搭載しているため、パソコンに接続することなく使用できるドローイングタブレットになっていますので、場所を選ばず気軽に創作活動が可能。
薄さ6.9mmと599gという軽量設計から、スッとカバンにいれておけるのも特徴と言えます。
しかも、ペンタブレットとしての性能もお墨付きで、12.2インチの大画面と筆圧レベル16,384を実現。
アイデアが突然降りてきた時に直ぐに描ける!
そんなタブレットを探しているなら、XPPen Magic Drawing Padは間違いのない製品です。
良いところ | 気になるところ |
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目次
- 1 XPPen Magic Drawing Pad 開封の儀
- 2 XPPen Magic Drawing Padの使用感
- 2.1 画面サイズ12.2インチ|ベストサイズ!
- 2.2 ペンホルダーが便利|ペン忘れ一切なし!
- 2.3 描きやすさ|まるで紙とペン!なめらかな描き心地で◎
- 2.4 ペン性能|筆圧感知レベル1万6384段階は究極!
- 2.5 CLIP STUDIO PAINTとの相性
- 2.6 8000mAh大容量バッテリー|場所を選ばない自由度!
- 2.7 256GB内蔵ストレージ+最大512GBまで拡張可能!
- 2.8 映像や音を楽しむ端末としても◎
- 2.9 13MPのメインカメラ&8MPのインカメラで大切な瞬間を逃さない!
- 2.10 ノートPCとしての性能
- 2.11 タブレットPCとしての性能
- 2.12 ゲーム用タブレットとしての性能
- 3 まとめ
XPPen Magic Drawing Pad 開封の儀
それでは、XPPen Magic Drawing Padが届いたところから紹介していきます。
こちらがXPPen Magic Drawing Padのパッケージ。
普通のandroid系タブレットもいくつか所有していますが、まさかペンタブレットメーカーさんから「お絵かき用」が出てくるだなんて・・・開封前からワクワクします。
背面。
主なスペック
主なスペックは以下の通り。
サイズ | 279 x 192 x 6.9 mm | |||
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重さ | 599 g | |||
スタイラスペン | テクノロジー:IC&EMR 筆圧レベル:16,384 読取高さ:10~20 mm 精度:±0.5 mm(中央)、±1.5 mm(コーナー) 解像度:2540 LPI |
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ディスプレイ | サイズ:12.2インチ アスペクト比:3:2 解像度:2160 x 1440 色:16.77万色、77% NTSC、109% sRGB、82% Adobe RGB 輝度:360 nit リフレッシュレート:60 Hz コントラスト比:1200:1 表面技術:AG(反射防止) + AF(指紋防止) ディスプレイ技術:TFT-LCD (IPS) 視野角:178° |
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プロセッサー | CPU:オクタコアMT8771(2 x A76 2.4GHz、6 x A55 2.0GHz) GPU:ARM G57 MC2 |
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オペレーティングシステム | OS:Android™ 12 | |||
メモリー | RAM:8GB ROM:256GB マイクロSD:最大512GBまで拡張可能 |
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カメラ | リアカメラ:13MP インカメラ:8MP |
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バッテリー | バッテリー:8000mAh 電源入力:9V = 2A または 5V = 3A |
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接続 | Wi-Fi:802.11 a/b/g/n/ac (2×2) WLAN周波数:2.4GHz & 5.8GHz Bluetooth:Bluetooth 5.1 USB:タイプC |
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マイク | 2基 | |||
スピーカー | 4基 |
※製品の仕様詳細は、公式サイトをお確かめください。
同梱物・パッケージ内容
中に入っていたものを並べて撮影してみました。
- タブレット本体
- 保護ケース
- スタイラスペン
- 電源アダプター
- 充電ケーブル
- 替え芯
- 芯抜き
- グローブ
- カード取り出し用のピン
- クイックガイド
クイックガイド。
充電不要で使用できるスタイラスペン。
専用の保護ケース。
背面にはペンホルダーが付いています。
電源アダプター。
充電ケーブル。
グローブ。
替え芯、芯抜き、カード取り出し用のピン。
本体の詳細
そして、コチラがXPPen Magic Drawing Pad本体。
サイズは横279mm x 縦192mm x 厚み6.9mmで、重さは599g。
12.2インチ(2160×1440)のディスプレイを搭載しています。
背面。
中央にロゴマーク、13MPのリアカメラも付いています。
上面。
電源ボタンが一つ付いています。
底面。
充電用のType-Cポートと、カードスロットを搭載。
microSDカードによって最大512GBまで拡張可能となっていますので、電子書籍、動画、ゲームを余裕をもって保存しておくことができます。
本体左側面。
本体右側面。
専用のケースを取り付けてみた様子。
エッジ部分がしっかりと守られているのはもちろん、縁には高さがありますので、ディスプレイを下向きに置いても画面が傷つかなくなっています。
背面。
ペンホルダーが付いていますので、ペンを忘れてしまった・・・なんてトラブルも避けられます。
バッグに入れておくだけで創作活動ができる、そんな環境を作りたい方にXPPen Magic Drawing Padはピッタリです。
XPPen Magic Drawing Padの使用感
それでは、XPPen Magic Drawing Padを使っていきます。
お絵かき用にリンゴ系のタブレットを長く使ってきた自分ですが、果たして。
画面サイズ12.2インチ|ベストサイズ!
画面サイズ12.2インチに関しては、大きすぎず小さすぎずで丁度良い。
持ち運び用のモバイル端末としてはベストなサイズだと思います。
私はリンゴ系の12.9インチのタブレット端末をデジタルイラスト用に使っていました。
本機は12.2インチということで、インチ数としては多少小さくなりましたが、実際には大きさの違いをほとんど感じません。
おそらくスリムベゼルとなっていること、3:2アスペクト比と言う点が大きな要因だと思います。
さすがにメニューをすべて表示した状態で絵を描くのは難しいものの、タブボタンで全画面表示してしまえば問題なし。
また映像美としても、sRGB比109%の広色域と1677万色という発色数によって正確な色表現を実現している点も魅力と言えます。
ペンホルダーが便利|ペン忘れ一切なし!
付属の専用ケースにペンホルダーが付いているのは地味に便利。
外出先で絵を描きたいと思った時、ソファに座って絵を描こうと思った時にペンを忘れてしまうことがありません。
描きたいと思った瞬間に、すぐに描き始められる「お絵かき用ペンタブレット」として、ペンホルダーは素晴らしいアイデアです。
描きやすさ|まるで紙とペン!なめらかな描き心地で◎
それでは、絵を描いてみたいと思います。
私は角度をつけた方が描きやすい人なので、同社のタブレットスタンド「AC18」を用意。
サクッと最適な角度に設定して、準備は完了。
Google Playにて人気の「お絵かきアプリ」をダウンロードして使う事ができましたので、私はCLIP STUDIO PAINTをインストール。
お試しとしてプリインストールされているイラストアプリ「ArtRage油彩」を立ち上げて、指で線を引いてみましたが・・・かなりスムーズ。
指でぐしゃぐしゃーと線を描いてみましたが、ちゃんと付いてきます。
付属のスタイラスペンを使用して線を引いてみれば、強弱をしっかりと捉えた線を描写。
最初からちょっとザラザラとした表面であること+フェルトの替え芯を使用すると、より紙に描いているような摩擦や抵抗感を感じながら絵を描くことができます。
好みにもよるとは思いますが、タブレットPCやスマートフォンでデジタルイラストを描いてきた中では、ナンバーワンの使い心地です。
参考にしたいイラストがあった場合には、ポップアップしておいたり、
マルチタスクウィンドウ機能を使って表示させておくことも出来ます。
左側のウィンドウで動画を見ながら、絵を描く・・・なんて楽しみ方も可能です。
ちょっと気になったのは手袋がない状態で手を置くと、センサーが良すぎて接点に反応してしまう事ですが・・・絵を描く際に付属の手袋をしていれば問題はありません。
こんなにも描き心地が良いとは、正直言って驚きです。
ペン性能|筆圧感知レベル1万6384段階は究極!
EMR(電磁共鳴)技術を搭載したX3 Pro Pencilは、まさに紙にペンで描くような感覚!
スタイラスペン「X3 Pro Pencil」の筆圧感知レベルは、従来のスタイラスペンの2倍となる16,384。
世界初となる16,384レベルの筆圧感度を液タブで実現してきたXPPenだからこそ成し遂げたアドバンテージが、本機でも活きています。
しかも、充電もペアリングも不要。
充電切れで描く気持ちがなえてしまった経験がある人にとって、この充電不要ペンは本当に助かります。
ペン先は1.65mm、沈み込み0.6mm、傾き検知機能60°となっているなど、細かいイラストを描いている時に実力を発揮してくれる読み取り精度です。
ペンタブによっては、応答速度が遅かったり、ペン先の位置を正確に読み取ってくれないといった問題があったりするんですが、本機の性能は非常に高いと思います。
CLIP STUDIO PAINTとの相性
と言うわけで、CLIP STUDIO PAINTを使っていきます。
まだ軽くイラストを描いてみた程度ですが、追随性能もよく、筆圧感度も良好。
思ったようにペン先を捉えてくれる印象です。
角度をつけてもOK、素早くペンを動かしても問題なし。
PC版のCLIP STUDIO PAINTと同じ環境を作ってテストを行ってみましたが、違和感がありません。
むしろ準備をしなくても直ぐに使えるというタブレット端末としての良さが活きており、今となってはXPPen Magic Drawing Padを使って絵を描く機会の方が増えています。
大型の液タブを持っている方であれば、下書きからペン入れはXPPen Magic Drawing Padで行って、クラウド上に保存したデータを使ってPCで仕上げるという流れもおすすめです。
ちょっと残念だったのは愛用している左手デバイスがandroidには対応していなかったことですが、キーボードを使って対応すれば問題なし。
拡大、縮小、画面の移動などを指を使って操作することも可能なので、スマホで絵を描くことになれているのであれば、こちらの方が使いやすく感じるかもしれません。
8000mAh大容量バッテリー|場所を選ばない自由度!
8000mAhの大容量バッテリーにより、ディスプレイの輝度を30%に設定しておけば約13時間も使用できるXPPen Magic Drawing Pad。
正直言ってディスプレイ輝度を30%に下げて使用するのは難しいため、約13時間の使用は難しいものの、半日くらいは普通にCLIP STUDIO PAINTを動かせるレベルです。
充電が直ぐに切れてしまうと据え置きと変わらなくなってしまいますが、これだけのバッテリーを備えていれば、外出先でもガンガン使えます!
256GB内蔵ストレージ+最大512GBまで拡張可能!
256GB内蔵ストレージ+最大512GBまで拡張可能なマイクロSDカード対応というのも、タブレットPCとして有難い。
電子書籍、動画、ゲームなど、様々なデータをどんどん入れておくことが出来ます。
もともとストレージが256GB搭載されているので、結構な数のデータやアプリを入れないとパンパンになることもありませんが、いざと言う時に最大512GBまで拡張可能というのは心強いです。
映像や音を楽しむ端末としても◎
ちょっと驚いたのは、映像を楽しむための端末としても十二分な性能であること。
もともとイラスト用という事で色鮮やかな映像を表現できることはわかっていましたが、そこにプラスして4基のスピーカーが臨場感を与えてくれます。
スピーカーの性能としては中高音に強い印象で、ちょっとクリアで乾いた感じ。
低音についてはズンズンと響くような音は出ませんが、タブレットPCとして考えれば満足度は高いと思います。
13MPのメインカメラ&8MPのインカメラで大切な瞬間を逃さない!
手を描こうとしていて、ちょっと悩んだりしたときに・・・自分の手を撮影したりするのですが、そんな時にも13MPのカメラは便利。
出先に持っていって風景を撮影しておけば、そのまま模写に使えたりもしますよ。
ノートPCとしての性能
ノートPCモードを搭載していることもあり、Bluetoothでマウスとキーボードを接続してしまえば、普通にノートPCとしても使えます。
企画書の作成、メールの返信、記事の作成、スケジュール調整などを行ってみましたが、普通のノートPCとして比較しても遜色はありません。
カメラも付いているし、SNSもそのまま使用できるため、イラストをシェアするのも簡単です。
マルチタスクも容易にしてくれるダブルウインドウ機能を使えば、様々な作業が快適に行えます。
タブレットPCとしての性能
タブレットPCとしての性能は、かなり優秀。
膝の上においてネットサーフィンをしてみたり、テーブルの上で調べ物をしたりしてみましたが、最高の使い心地。
最近はAndroidスマートフォンをメイン機として使っていることもあり、大きくなっただけのような感覚。
デジタルイラスト用だと思いながら使い始めたものの、この端末はマルチに使用できると感じています。
ゲーム用タブレットとしての性能
ゲーム用の端末としても使ってみましたが、これまた優秀。
オープンワールドゲームの原神、スターレイルといった容量的にも重ためのゲームを入れてみましたが、インストール自体は全く問題なし。
グラフィック的にはスターレイルのようなRPGの場合には、特に問題もなく動きます。
オープンワールドゲームの原神の場合には若干ぐらつくような印象でしたが、画質をしっかりと落としてあげれば、プレイするには支障なし。
XPPen Magic Drawing Padは、リラックスタイムにも楽しめる端末になると思います!
まとめ
XPPen Magic Drawing Padは「デジタルでお絵かき」をしたい人にとって、非常におすすめの製品だと感じました!
余計な準備も必要なく、電源を入れるのと同時に絵を描ける感覚は、一度味わったら病みつきです。
画面サイズが液タブと比較すれば多少小さいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、場所を選ばずに使用できる端末として考えれば全く問題なし。
現時点において、個人的にはドローイングタブレットの最高傑作だと思います!
そんなXPPen Magic Drawing Padの詳細は、販売ページをお確かめください。
良いところ | 気になるところ |
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