クリエイターのために設計されたソフトコントローラー「TourBox(ツアーボックス)」なるものをご存知ですか?
私はどなたかのレビュー記事で拝見したことがあり、すごいガジェットが出たなぁ…と思っていたのですが、この度ご縁がありまして、サンプルを1台ご提供いただきましてモニターとしてレビューさせてもらうことになりました!
「TourBox(ツアーボックス)」の対応ソフトは様々あるのですが、私は「Clip Studio Paint pro」をベースに、イラスト作成に使わせていただくことにします。
直感的な操作で、イラスト作成をサポートしてくれる「TourBox(ツアーボックス)」。
普段、旧式の「TAB-MATE CONTROLLER」を愛用している自分ですが、果たしてその使い心地はいかなるものか。
実際に長期間試していきながら、記事をまとめていきたいと思います。
TourBox(ツアーボックス)の特徴と設定
TourBox(ツアーボックス)を使用するためには、クリエイティブソフトのショートカットをTourBoxコンソールアプリにマッピングすることが最初に必要となります。
一度マッピングしてしまえば、ブラシの太さであったり透明度なども、クリクリとダイヤルボタンをまわずだけで調整することが出来るため、作業効率は驚くほど向上。
私の場合は「スクロール」や「ノブ」、「ダイヤル」ボタンを使用して、画面の縮小や拡大、回転などを設定してあるんですけど、スムーズに絵を描くことが出来ています。
TourBoxコンソールアプリを、自分に合った形に設定するのも思いのほか簡単で、私は2日目には「だいたいの設定」は完了していて、都度作業をしながら調整。
旧式の「TAB-MATE CONTROLLER」を使っていた私ですが、ボタンの数がどうしても少ないこともありまして、使いたい機能をショートカットキーに設定はしてはいたのにマウスを使ってしまうことが多かったんですけど、TourBox(ツアーボックス)を使い始めてからはマウスを「ほとんど」触らなくなりました。
逆に言えば、様々な機能をショートカットキーとして設定することが出来るがゆえに「何をどのように設定したかわからなくなる」場合もあるとは思いますが、この点も安心。
モニターに常駐できるインタラクティブ式HUD(上の写真で言う右下の十字ボタン)であったり、ボタン一つで呼び出すことが出来るガイドマップによって、設定したキーの確認が直ぐに出来るのです。
こちらがボタン一つで呼び出すことが出来るガイドマップですが、一目瞭然で「何をどこにセットしたのか」がわかるのです。
私は「CLIP STUDIO PAINT PRO」を基本として使わせてもらっていますが、今では「Fireworks」にも一部の機能を設定して使っていたりします。
手のひらに収められるコンパクト設計が秀逸な理由
更に良いのは、縦10.1cm × 横11.6cm、手のひらに収められるコンパクト設計ということ。
私はTourBox(ツアーボックス)を常にデスクの上に置いておくようにしているのですが、まったく邪魔にならないのです。
また、クリエイトする作業は自宅が多いとは思いますが、私も時々カフェで絵を描いていたりするので、こういったコンパクトなものって「持ち歩くことも出来るため」本当にありがたいと思います。
使用前の準備について
TourBox(ツアーボックス)を使用するためには、最新のドライバーとTourBoxコンソールアプリケーションをインストールする必要があります。
といっても、公式サイトでPCシステムに対応したドライバとコンソールアプリをダウンロードしてインストールするだけなので、特に難しいような設定はないと思います。
どのボタンに何を配置するのか?については、個人差があると思います。
いずれにしても、試しながら設定していけばいいと思いますが、私は写真のように「何がどこにあるのか?」を一発で見てわかるような形にしておきたいので「手書き」で作りこみ、把握できるデータも作っている感じです。
私は使い勝手を考えながら「配置をどんどん変えていくタイプ」なので、「コレ!」というものが決まるまでに結構な時間がかかると思いますが、コンソールアプリそのものが使いやすいので、気軽に設定も変えていけそうな感じ。
設定方法も簡単で、設定したいボタンを選択して、キーボードでショートカットキーを押す。
たったこれだけのことで、各ボタンに自分が設定したキーを配置することが出来ます。
プリセット内容はインポートとエクスポートが可能になっているので、私はCLIP STUDIO PAINTのデータをネット上から拾ってきてインポートしてから設定を開始しました。
が・・・現状ほとんど元の状態が残っていないような形なので、自分で一つずつ設定したほうが早いのかもしれません。
- Clip Studio Paint
- Comic Studio
- Sai
- Final Cut Pro
- Premiere
- After Effects
- DaVinci
- Audition
- C4D
動画編集ソフトにも使えそうなので、私が使っている「Adobe Premiere Elements 2020」でも使ってみたいと思います。
TourBox(ツアーボックス)の開封と中身の確認
では、最後に開封している様子を紹介しておきます。
TourBox(ツアーボックス)のパッケージはこちらです。
白文字でTourBoxと書かれているだけの美しいデザインで、この段階からワクワクしました。
他には、保証書やクイックスタートガイドが入っていた感じです。
半透明の袋に中に入っていたものを並べてみると、TourBox(ツアーボックス)本体と、接続用のUSB Type C-Type C ケーブルが入っていました。
- TourBox本体
- TYPE-Cケーブル
- ユーザーマニュアル
- クイックスタートガイド
先にUSB Type C-Type C ケーブルを紹介しておくと、こんな感じ。耐久性もありそうなケーブルなので、長く使えそうです。
こちらがTourBox(ツアーボックス)本体です。思っていたよりも小さいのですが、重さがあります。
手のひらに収められるコンパクト設計とは聞いていましたが、縦10.1cm × 横11.6cmは確かに小さい。
重さもポータブル性を配慮してあるようで、自分で測ってみると「365g」となっていました。
厚みも思っている以上にありませんから、持ち運ぶことも出来ると思います。
結構イラストって外で描くことがあったりもするので、この辺りは便利ですね。
各ボタンのアップ写真を載せておきますが、どちらもクオリティが高い。
操作性をこだわり抜いたディテールということもありまして、押しやすいし、見た目も良いのです。
これで20万回以上の耐久性があるということですから、凄いですよね。
最初に手に取った瞬間から思ったことですが、これは一度使ったら手放せないクリエイターツールになると思います。
イラスト制作、動画編集などをしていて、マウス操作が面倒だ・・・と感じたことがあったら、ぜひ手に取ってみてください。