クリエイターのプロフェッショナルを目指す私に、ピッタリのノートパソコンを教えてほしい。
そんなアナタにプロフェッショナルグレードのディスプレイを搭載したクリエイター向けのPC、ASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7600Z3A を紹介したい。
16インチの「4K有機EL HDRディスプレイ」を搭載していることもあり、表現できる黒は「漆黒そのもの」。
高いコントラストを再現できるため、自分の表現したいデザインをデジタル上でハッキリと伝えることが出来ます。
そんなASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7600Z3Aのサンプルをお借りすることが出来ましたので、レビューをご紹介。
第12世代Core i9、NVIDIA RTX A3000 Laptop GPU、32GBのメモリ、4TBストレージ、16型の有機ELディスプレイ、ASUS Dialなど、一週間ほど使わせていただきましたが・・・まさにクリエイター向けのハイスペックノートパソコンという印象で、非の打ちどころがありませんでした。
速い、快適、美しい・・・、欲しいw
そんなモンスターマシンの実力を試していきます。
→ASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7600Z3A
目次
ASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7600Z3Aの主なスペック
CPU | Cor i9-12900H |
動作周波数 (標準/最大) | P-core 2.5GHz/5.0GHz (6コア) / E-core 1.8GHz/3.8GHz (8コア) |
キャッシュメモリ | インテル® スマート・キャッシュ 24MB |
メモリ | 32GB |
ストレージ | SSD : 4TB |
グラフィックス | NVIDIA RTX A3000 |
OS | Windows 11 Pro |
ディスプレイ | 16.0型 OLED (有機EL) 解像度3,840×2,400ドット |
カメラ | 92万画素赤外線(IR)カメラ内蔵 |
センサー | LAN:2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T (RJ45) 無線LAN:IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax Bluetooth機能:Bluetooth5.1 |
入力 | キーボード:103キー日本語キーボード (イルミネートキーボード) ポインティングデバイス:マルチタッチ・タッチパッド |
インターフェース | 外部ディスプレイ出力:HDMI×1 USBポート:Thunderbolt 4 (Type-C) ※9 ×2、USB3.2 (Type-A/Gen2)×2 カードリーダー:SDXCメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDメモリーカード オーディオ:マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 |
バッテリー駆動時間 | 約11.8時間 |
バッテリー充電時間 | 約1.8時間 |
消費電力 | 消費電力:最大約240W エネルギー消費効率:12区分 38.1kWh/年 (84%) |
カメラ | 92万画素赤外線(IR)カメラ内蔵 |
ASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7600Z3A 開封の儀
それでは、ASUS 「ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7600Z3A」が届いたところから紹介していきます。
こちらはサンプル品になりますので、実際に購入される場合と内容が異なることがあります。予めご了承ください。
こちらがASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7600Z3A」のパッケージ。
開封してみると、さすがの梱包具合でノートパソコンを守っています。
中に入っていたものを並べて撮影。
ブラックで統一されていることもありまして、クリエイター向けの雰囲気が漂っています。
片側の小さな箱には、ACアダプターをはいっていました。
続いて、メインケースを開封。
中に入っていたものを並べて撮影。
- ASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7600Z3A 本体
- ACアダプター
- 製品マニュアル
- 製品保証書
こちらが、ASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7600Z3A 本体。※型番W7600Z3A-L2032X
サイズは幅362mm×奥行き264mm×高さ19.9~21.86mmで、重さは約2.35kg。
筐体のカラーはミネラルブラックとなっており、指紋等が目立ちにくい指紋防止コーティングが施されています。
滑らかで上質な質感を感じるボディは、デスクに置いてあるだけでも上質感が際立つデザイン性。
それでいて、軍事規格のMIL規格(MIL-STD-810H)に準拠したテストにクリアしているなど、見た目以上に堅牢性も高く、スマートなフォルムになっているため、不安を感じることなく持ち出すことが出来るノートパソコンというのも嬉しいところ。
なんやかんや満員電車で押しつぶされることが・・・結構ありますからね。
底面。
高さのあるゴム足がついているので、吸気スペースはしっかりと確保しています。
左側面のインターフェース。
左からセキュリティロック、USB3.2 (Type-A/Gen2)、DC入力、HDMI、Thunderbolt 4 (Type-C) ×2。※USB PD対応
なお、バッテリー充電時間は約1.8時間で、バッテリー駆動時間は約11.8時間となっている。
右側面のインターフェース。
SDメモリカードリーダー(SDXC、SDHC対応)、オーディオジャック、USB3.2 (Type-A/Gen2)、有線LAN。
左右合わせて必要なものが揃っている印象なので、人によってはハブを用意する必要もありません。
背面。
ヒンジの内側には排気口が並んでいますので、背面には少しスペースを確保したいところ。
前面。
ちょっとした凹みが開閉をしやすくしてくれています。
キーボードは103キー日本語キーボード (イルミネートキーボード)を採用。
テンキーを搭載していますが、キー部分が詰められている印象もなく、仕事用としても活躍してくれること間違いなし。
タッチ感はミスタイプしにくそうな上質なもので、快適にタイピングを楽しめます。
また、静音仕様なのも嬉しい設計です。
白色LEDのシンプルなキーボードバックライトは、実に上品。
ちょっとしたことではあるかもしれませんが、暗がりの中で光っていると・・・高級感があります。
キーボードの手前には、ポインティングデバイス(マルチタッチ・タッチパッド)を配置。
3ボタンタッチパッドになっていますので、3DCADなどで効率の良い操作を可能にしてくれます。
イメージとしては、マウスのボタン操作が、そのまま3ボタンタッチパッドによって叶う感じだ。
真ん中のボタンはスクロールボタンだと思ってもらうとわかりやすいですね。
1,024段階の筆圧検知対応デジタイザを内蔵させたことで、ペンタブレットのように使用することも可能です。
スタイラスペン(別売)での入力に対応していますので、イラストレーションや画像処理作業、修正指示などに活躍してくれそうだ。
Adobe製品などで直観的に操作を行える物理ダイヤルの「ASUS Dial」も付いています。
具体的にはダイヤルを回して音量や画面の明るさを調整したり、イラスト系ソフトではブラシサイズの変更、動画編集ソフトではタイムラインを操作出来たりする。
「ASUS Dial」は、まるで左手デバイスのように使えますので、制作作業の効率を飛躍的に向上出来るでしょう。
設定ユーティリティの「ProArt Creator Hub」アプリから、様々なアプリケーションに対してショートカットを割り当てることが出来ますので、ご自身の愛用しているアプリでガツガツ使っていきたいですね。
電源ボタン一体型の指紋センサーも装備。
最近は一般的になってきましたが、指紋センサーが付いている付いていないとでは、快適さが段違い。
スピーディーなログインはPCユーザーにとって大事です。
アスペクト比16:10の16型4K有機ELディスプレイ。
解像度はWQUXGA(3,840×2,400ドット)に対応するなど、高解像度だ。
表面仕様はグレアになっており、光沢感があります。
色合い表現については、DCI-P3 100%の広色域に対応し、カラーサイエンス大手のPANTONE、CalMANの認証を取得するなど、工場出荷状態で「正確な色」を再現。
モーショングラフィックスや3Dアニメーションなど、高負荷なコンテンツ制作に適しているNVIDIA RTX A3000 Laptop GPU、ビデオメモリ12GBは動画編集やグラフィックデザインに最適なスペックを持っているため、まさにクリエイター向けと言える。
複雑なCADモデルや3Dプロダクトデザイン、8Kビデオ編集など、大きな負荷がかかる制作作業を快適にこなしてくれることでしょう。
なお、タッチパネルは非搭載です。
画面上部には92万画素のWEBカメラ、顔認証対応カメラ、クアッドアレイマイクを搭載。
カメラには物理シャッターが付いていますので、スライドさせれば物理的に映像の配信は防げます。
本製品が搭載するCPUは、Core i9-12900H(P-core 2.5GHz/5.0GHz (6コア) / E-core 1.8GHz/3.8GHz (8コア))。
CPUのマルチスレッド性能が効果的な第12世代Coreプロセッサの高性能ノートPC向けシリーズという事もあり、処理能力はお墨付き。
メモリは32GB、ストレージは2TBを2基搭載してるなど、文句なしの性能だ。
さぁ、モンスターマシン「ASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7600Z3A」を使っていこう!!
ASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7600Z3A の使用感
それでは、ASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7600Z3Aを使ってみた使用感をまとめます。
プロクリエイターの要望に応える圧倒的なハイパフォーマンスPCという事なので、動画編集、デジタルイラスト、ゲーム等に使っていきましょう。
一応日常的な使用感についても軽く紹介しておくと、なんの不便も感じないノートパソコンになっていました。
指紋認証でログインし、サクッと作業を開始。
高い色彩性能で、リアルな色を映し出せる4K有機ELディスプレイは目にも優しいのか疲れにくいので長時間の作業に向いています。
また、高性能な冷却システムを搭載していることもあり、高負荷時のパフォーマンスも高レベルで維持してくれるのも嬉しいところ。
コンテンツ制作時の本体の熱を高い冷却性能で適切に抑えることはノートパソコンにとって非常に重要なポイントになりますが、ASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7600Z3Aは全く問題ありませんでした。
イラスト用に活用=求めていた完璧なスペック
まずはASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7600Z3AをCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で使ってみました。
タッチパッドでイラストを完全に描き切るのは難しいですが、液タブと接続した状態での描画は快適そのもの。
ちょっと性能の乏しいPCで使用すると重たくなってしまう「ブラシ」を、ガンガン使用しても全く問題なし。
遅延も全くないと言ってもよいくらいの快適性だったと思います。
一般的に重たくなる作業をした際に固まってしまう、遅くなってしまうという現象もなかったところをみると、性能の良さが発揮されたのでしょう。
なお、物理ダイヤルの「ASUS Dial」は非常に便利。
細かく設定をしていけば、ブラシのサイズなどダイヤルで調整して使えてしまいます。
左手デバイスを使って作業を進めている私ですが、「ASUS Dial」だけで済むことも多々ありました。
また、本格的なクリエイター仕様の有機ELディスプレイを採用していることもありまして、再現したい色合いを完全に表現出来たのも嬉しいところ。
ディスプレイの色再現能力が劣っていると、仕上げたデザインの色合いが変わってしまう事もあるので、今や有機ELディスプレイは必須の性能なのかもしれません。
動画編集で実力を本領発揮
続いて動画編集ソフトFilmoraで使ってみます。
結論から言うと、めちゃめちゃ快適に作業が進みました。
素材の読み込み、エフェクトの操作等、ちょっと容量が大きくなってくると遅くなっていた作業がサクサクと進む。
特に書き出しの時間が短縮された印象なので、日々使用していくことによって、時間効率を大幅に上げられそうです。
こちらでも物理ダイヤルの「ASUS Dial」が大活躍!
タイムラインを微妙に動かしたい作業が多い自分からすると、ダイヤル操作は超絶便利。
作業効率を明らかに上げられていました。
動画編集に関連してグラフィックデザインソフトも使ってみたのですが、こちらも超快適。
普段なら落ちてしまうこともあるような重作業にて負荷をかけてみましたが、一度も落ちることはありませんでした。
ゲームで贅沢に使ってみた!
クリエイター向けPC=ハイスペックという事で、FPSゲームなんかもサクサク動くだろう・・・と思い、原神やAPEXなどを試してみましたが、同じく快適そのもの。
色再現力が高いので細かい部分まで見える=敵が見つけやすいのも特徴かもしれません。
また、軽いタッチで反応してくれるキーボードは快適な操作をサポートしてくれるし、迫力あるサウンドは臨場感を与えてくれます。
もちろんゲーミングパソコンではありませんので、リフレッシュレートは60Hzと一般的ではありますが、FPSゲームも割と問題なくプレイ出来ました。
どちらか言うと原神のようなオープンワールドゲームとの相性が良いと思うので、息抜きに美しいグラフィックのゲームを楽しまれてみてはいかがでしょうか?
まとめ
プロクリエイター向けで16型くらいのノートパソコンを探しているなら、ASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7600Z3Aを購入するのは間違いありません。
販売価格としては499,800円 (税込)という事で、簡単に購入できる金額でにはありませんが、「クリエイター向け・全部入りPC」として考えると、満足度の高い製品になることでしょう。
そんなASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7600Z3Aの詳細は、以下のサイトよりお確かめください。
→ASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7600Z3A