イラスト制作や動画編集に役立つ「左手デバイス」を探しているけど、どれも高価な製品になっていて購入に踏み切れない。
性能とコスパのバランスの取れた左手デバイスで、何かよい製品はないだろうか?
そんなアナタにおすすめしたい左手デバイスとして、「TourBox Lite」をレビューする。
私は複数の左手デバイスを使用していますが、「TourBox Lite」はその中でもトップクラスの使い心地。
多種多様なボタン、快適な操作性、手のひらに収まる曲面設計など、どれをとっても満足点。
それでいて販売価格は1万3,413円(税込み)に抑えるなど、手の届きやすい価格を実現している。
絵描き用としてはもちろん、動画編集、写真加工、オフィスワーク、デザインなど、汎用性も高い左手デバイスです。
良いところ | 気になるところ |
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目次
TourBox Lite 開封の儀
それでは、TourBox Liteが届いたところから紹介していきます。
こちらがTourBox Liteのパッケージ。
創造力が膨らむような個性的なデザインです。
開封していくと、
本体がしっかりと固定された状態で登場しました。
これだけ固定されていれば、配送中の故障も少ないと思います。
主なスペック
主なスペックは以下の通り。
製品名 | TourBox Lite |
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サイズ | 111mmx106mmx39mm |
重さ | 329g |
外装材質 | PC+ABS |
製品技術 | 材料射出成型、 レーザー彫刻+マット面(塗装なし) |
接続方法 | USB Type-Cケーブル接続 |
モーター | なし |
プロセッサー | 低消費電力MCU |
電源 | DC 5V 30mA |
ケーブル規格 | Type-C端子(USB2.0以降) |
※製品の仕様詳細は、公式サイトをお確かめください。
同梱物・パッケージ内容
中に入っていたものを並べて撮影してみました。
- TourBox Lite本体
- アダプター付きUSBケーブル
- 安全指示事項
- クイックスタートガイド
クイックスタートガイドと安全指示事項。
アダプター付きのUSBケーブル。
Type-CからType-Aに変換することが出来ます。
TourBox Lite 本体の詳細
こちらがTourBox Lite本体。
サイズは111mmx106mmx39mmとなっており、重さは329g。
手のひらサイズで、ちょうどよいフィット感の左手デバイスです。
なお、ボディは汚れを防ぐレーザーシボ加工によって、指紋も付かないようになっています。
本体のボタンを細かく見ていこうと思います。
左上には、スクロールボタンを配置。
上部にはトップボタン。
右上にはC1ボタン、C2ボタン。
旧モデルから進化したのは斜めに配置されたところでしょうか。
左下にはTourボタン。
中心にはノブ。
右下には左からトールボタン、ショートボタン。
物理的なボタンとしては、8個用意しています。
最上位モデルとなる「TourBox Elite」と比較するとボタンの数は減っていますが、エントリーモデルとしては丁度良いと感じました。
本体右側面。
本体左側面。
本体手前側面。
本体奥側の側面。
有線接続用のType-Cポートが一つ付いています。
TourBox Liteの使用感
それでは、TourBox Liteを使っていきます!
果たして左手に魔法をかけることが出来るのか・・・試していきましょう!!
TourBox Consoleをインストール
最初に行うのはTourBox Consoleをインストールすること。
もともとTourBox Consoleが入っている場合には最新版にアップデートしておきましょう。
操作性|これで十分と思える快適な操作感
私はもともとTourBox EliteというTourBox Liteの上位モデルを愛用しているのですが、それと比較しても、まったく引けを取らない性能と操作感です。
適度な重さとグリップ性能によって簡単には動かない堅牢な作りですし、自然と手をのせて置けるデザインになっているのは魅力的。
ちなみに、こちらがTourBox Eliteという上位モデルです。
ぱっと見は似ていますが、ボタンの数はもちろん、筐体デザインも変わっています。
正直な感想として、ボタンの数が多く、Bluetooth接続も可能となっているTourBox Eliteの方が使い勝手は良いです。
しかしながら、「良く使うボタン」については十分TourBox Liteで網羅できるため、TourBox Liteを購入されても不満に感じる事はないと思います。
カスタマイズ性能|TourBox Consoleが優秀!
私がTourBoxシリーズを主に使うのは、イラスト系ソフトの「CLIP STUDIO PAINT」。
ソフトウェア「TourBox Console」にて主要な設定を済ませ、TourBox Liteを接続してみましたが・・・、やはり快適そのもの!
スクロールボタンを回してブラシを選択したり、ノブを使ってブラシサイズを調整したりと、自分好みにやりたい放題だ。
設定方法が難しいのでは?と思われる方もいらっしゃると思いますが、ソフトウェア「TourBox Console」が非常に優秀で、ほぼ直感的に設定をしていけます。
また、アプリごとのプロファイルの切り替えも設定しておけるので、CLIP STUDIO PAINTからグーグルクロームに切り替えた瞬間に、自動で設定が切り替わるのも有難い。
ボタンの数が8個しかない為、設定できる情報が少ないのでは?と思うかもしれませんが、以下のような割り当ても可能なので全く問題なし。
- ボタン+ボタン
- ボタン+ノブ
- ダブルクリック
想像以上に割り当てられた機能が多くなっていくので、逆に覚えるのが大変になってくるかもしれません。
汎用HUDが便利|登録したボタンを画面上で確認!
アプリごとに多種多様な機能を割り当てていくと、当然のことながら覚えるのは至難の業。
しかしながら、TourBox Consoleではそんなことは想定済みで、HUD機能によって画面上に常時表示させておくことが出来るようになっている。
半透過表示やフォントのサイズ調整もできますから、こちらも自分好みに調整しておきましょう。
設定方法は、built-in機能の「一般」の中にある「汎用HUDを開く/閉じる」を各ボタンに設定するのみ。
覚えたボタンはチェックすることによって非表示にすることも可能になっています。
究極の効率化!TourMenuが便利すぎる!
さらに、TourBox Console内の「TourMenu」を使用すれば、より効率化が進む。
適当に「TourMenu1」というメニューを作り、この中にコマンドやテキストなどを割り当てておいたのですが、こちらを画面内に呼び出すことが可能になります。
例えばですが、スクロールボタンと決定キーを押すだけで、こんな文章をTourBox Liteを使って即入力できるようになるわけです。
あくまでも例なので適当な短文を用意しましたが、営業マンであれば商品説明用のテキスト文を用意しておくことで、効率よく業務を進めることが可能になるでしょう。
マクロ|複数操作がワンボタンで効率アップ!
複数の操作を登録しておけるマクロを組んでおけば、さらに効率化が進みます。
例としてWordpressブログにて、写真の代替テキストをタイトルにコピーするというマクロを組んでみましたが・・・
こちらをボタン一つで行えるようになりました。
マウスのクリック位置なども設定できますので、応用していけば動画やデザインの編集の数値入力もボタン一つで行えるようになっていきます。
動画編集やオフィスワークにも最適
細かい動きや繰り返し同じ作業をすることが多くなる、動画編集に使ってみても優秀そのもの。
マウス操作では調整が難しかったタイムライン上での細かい作業もスムーズかつ正確に行えるし、作業内容を割り当ててしておけば、ほぼキーボードに触ることなく編集が進んでいきます。
そして・・・オフィスワークにも最高。
Chormeのブラウジング用にショートカットキーを割り当ててみたのですが、快適に作業が進むようになりました。
また、エクセルなどの表計算ソフトは「繰り返す作業」が多くなると思いますので、相性も抜群です。
気になるところ|有線接続
TourBox Liteの気になるところを上げるとすれば、有線接続しか出来ないところ。
充電や電池交換が面倒なので、左手デバイスは有線接続を基本としている自分からすれば何の問題もありませんが、配線が鬱陶しいと感じる方もいらっしゃると思います。
Type-AもしくはType-Cポートを一つ必要としますので、ポートが不足しがちなノートPCをお使いの方はご注意ください。
まとめ
TourBox Liteを実際に試してみた感想をまとめると、販売価格13,413円(税込み)に対して性能が高すぎると感じました。
TourBox Lite本体はもちろん、付属するTourBox Consoleが優秀すぎるのです。
左手デバイスの中でも他社を圧倒するような使い心地となるTourBox Lite、性能面・価格面からしても自信をもってオススメします。
良いところ | 気になるところ |
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