薄型で軽量でありながらも、高負荷タスクを爆速で処理できるようなノートPCを探している。
もちろんですが、コストパフォーマンスにも妥協はしたくない。

そんなアナタに、ASUS Zenbook 14 OLED UX3405MAをレビューする。

薄さ約14.9mm、重さは約1.2kgとなる本機は、まるでタブレットPCを持ち歩いているような感覚で持ち歩けるノートPC。

薄型で軽量な製品ゆえ、動画編集やグラフィック編集などの高負荷タスクの処理はイマイチかと思いきや、新設計の最新CPU「Core Ultra」を搭載していることもあり、ハイクラスに高速処理をしてくれます。
ハイパフォーマンスと持ち運びやすさを兼ね備えたノートPCをお求めなら、本機はおすすめです。
良いところ | 気になるところ |
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目次
ASUS Zenbook 14 OLED UX3405MA 開封の儀
それでは、ASUS Zenbook 14 OLED UX3405MAが届いたところから紹介していきます。
サンプル品をお借りしてレビューしておりますので、実際に購入される内容と中身が異なる場合があります。予めご了承ください。

こちらが外箱。
ASUS Zenbook 14 OLED UX3405MA本体の天板にもデザインされていますが、ASUSの「A」をモチーフにした装飾がデザインされています。
主なスペック

主なスペックは以下の通り。
型番 | UX3405MA-U7161W / UX3405MA-U9321W | |||
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カラー | ポンダーブルー | |||
OS | Windows 11 Home 64ビット | |||
CPU | CPU名:インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155H 動作周波数 (標準/最大):P-core 最大4.8GHz (6コア) / E-core 最大3.8GHz (8コア) / LP E-core 最大2.5GHz (2コア) キャッシュメモリ:インテル® スマート・キャッシュ 24MB AI機能:インテル® AI Boost (NPU AI エンジン) |
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メモリ容量 | 標準/最大:16GB/16GB 仕様:LPDDR5X-7467 スロット:オンボードメモリのみ |
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表示機能 | ディスプレイ:14.0型 OLED (有機EL) 表面仕様:グレア 解像度:2,880×1,800ドット (120Hz) 視野角:水平170°/垂直170° タッチパネル:非搭載 グラフィックス機能:インテル® Arc™ グラフィックス (CPU内蔵) ビデオメモリ:メインメモリと共有 外部ディスプレイ出力:最大7,680×4,320ドット |
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記憶装置 | SSD:1TB (PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2) | |||
サウンド | サウンド規格:ハイ・デフィニション・オーディオ準拠 スピーカー:ステレオスピーカー内蔵 (1W×2) マイク:アレイマイク内蔵 |
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カメラ | 207万画素赤外線 (IR) カメラ内蔵 | |||
センサー | 標準/最大:16GB/16GB 仕様:LPDDR5X-7467 スロット:オンボードメモリのみ |
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通信 | LAN:- 無線LAN:IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6E) ※8 Bluetooth® 機能:Bluetooth® 5.3 |
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入力 | キーボード:84キー日本語キーボード (イルミネートキーボード) (JIS配列) ポインティングデバイス:マルチタッチ・タッチパッド |
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インターフェース | 外部ディスプレイ出力:HDMI×1 USBポート:Thunderbolt 4 (Type-C) ※9×2、USB3.2 (Type-A/Gen1) ×1 カードリーダー:- オーディオ:マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 |
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電源 | Type-C/65W ACアダプター (20V/3.25A) またはリチウムポリマーバッテリー (4セル/75Wh) | |||
バッテリー駆動時間 | バッテリー駆動時間 (JEITA測定法2.0):約21.0時間 バッテリー駆動時間 (JEITA測定法3.0):約11.4時間 (動画再生時) /約20.0時間 (アイドル時) |
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バッテリー充電時間 | 約2.1時間 | |||
消費電力 | 消費電力:最大約65W エネルギー消費効率:12区分 16.9kWh/年 (AAA) |
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サイズ | 幅312.4mm×奥行き220.1mm×高さ14.9mm | |||
質量 | 約1.2kg | |||
アプリケーション | WPS Office 2 Standard Edition (3製品共通ライセンス付) | |||
主な付属品 | ACアダプター、製品マニュアル、製品保証書、Xbox Game Pass Ultimate (3ヶ月利用権) | |||
UPC code | 197105514997 |
※製品の仕様詳細は、公式サイトをお確かめください。
同梱物・パッケージ内容

中に入っていたものを並べて撮影してみました。
- ASUS Zenbook 14 OLED UX3405MA本体
- ACアダプター
- 製品マニュアル
- 製品保証書
- Xbox Game Pass Ultimate (3ヶ月利用権)

製品マニュアルや製品保証書。

ACアダプター。

そして、ASUS Zenbook 14 OLED UX3405MA本体。
サイズは幅312.4mm×奥行き220.1mm×高さ14.9mmとなっており、重さは約1.2kg。
ちょっと落ち着いた紺色となる「ポンダーブルー」が美しい、高級感のあるノートPCです。


本体手前の側面を撮影。
14.9mmの薄さが際立っています。

奥側の側面。

本体左側面。

インターフェースとしては、USB3.2 (Type-A/Gen1)を1つ搭載。

本体右側面。

インターフェースはThunderbolt 4 (Type-C) ×2、オーディオ用のマイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック、外部ディスプレイ出力用にHDMIが搭載されています。
コンパクトな14型ノートPCでありがながらも、給電はもちろん映像出力に対応したThunderbolt 4ポートを2基搭載しているのは有難い。
なお、DC-INジャックは付いていませんので、本機への充電/給電にはThunderbolt 4 (Type-C)を使用する形です。


ディスプレイを立ち上げてみました。

キーボードは84キー日本語キーボードとなっており、マルチタッチ・タッチパッドを大き目に配置。

キーボードの配列は、一般的。
キーピッチはスタンダードな19mmとなっており、テンキーは付いていません。

ストロークは柔らかくてスマート。
タイピングは静穏設計です。

マルチタッチ・タッチパッド部のサイズは横150mm×縦75mm。

そしてこちらが4辺スリムべセルとなっている14.0型 OLED (有機EL) のディスプレイ。
表面仕様は少し光沢のあるグレアで、タッチパネルは非搭載です。
3Kの解像度と120Hzの描画速度を併せ持つこともあり、プライベートでも活躍してくれそうだ。

ディスプレイはフルフラットに開くことが出来ますので、会議での共有の際などにも便利。

ディスプレイ上部にあるWebカメラは207万画素(顔認証対応)。

プライバシーシャッターが付いていますので、物理的に映像の流出を防止できます。

CPUは最新プロセッサのCore Ultra 7 155Hを搭載。
省電力性能に優れ、NPUと呼ばれるAI機能専用コアを持ち合わせたノートPC用のCPUとの事だが、今後の主流になることは間違いなさそうです。
その他の主なスペックとしてはメモリは16GB、ストレージは1TBのSSD、Wi-Fi 6Eに対応、OSはWindows 11 Homeといったところで、大抵のソフトはサクサクと動きます。

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405MAの使用感

それでは、ASUS Zenbook 14 OLED UX3405MAを使っていきます。
グラフィック性能|有機EL搭載により色鮮やかで美しい!

ディスプレイは14型で、どちらかと言えばコンパクトなサイズにはなりますが、光沢タイプの3K解像度の有機ELディスプレイが、細かい部分まで美しい映像を表現。

DCI-P3 100%による広色域やDisplayHDR 600 True Blackの高輝度を誇る映像は、日常的な使用にも当然しっくりときます。
長時間作業をさせてもらいましたが、映像が綺麗なためか、疲れにくいとも感じました。
また、ゲーミングPCでもないのにリフレッシュレート120Hz、2msという高速な応答速度を搭載している所も魅力。
後ほど紹介しますが、多少高負荷なゲームをプレイするにも全く問題のない性能をしています。
処理性能面|遅いと感じる事は「ほぼ」ない!

最新プロセッサのCore Ultraを搭載しているノートPCに初めて触ってみたのですが、かなり優秀な印象です。
動画編集や写真/画像加工などの高負荷な作業をするときはパフォーマンスモードにてパワーを上げて作業、日常的な作業の際にはウィスパーモードにするなど、使い分けも可能だ。
性能の良さを実感したのは動画編集時のサクサクとした動きと、書き出しの速さ。
この価格帯のノートPCとしては異例のパフォーマンスだと思います。

コチラはベンチマーク(性能測定)ソフト Cinebench 2024にて性能をチェックしてみた結果。

また、コンパクトでありながらも約21時間ものバッテリー駆動を実現している所も見逃せない。
放熱効率も良く、大容量かつ高負荷なデータを処理している時ですら、大きく発熱することはありませんでした。
Windows スタジオ エフェクトが利用できる!

新CPU「インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー」を搭載したことによって、Webカメラ映像のAI加工機能「Windows スタジオ エフェクト」が使えるのも魅力。
私は今回のテストで初めて触らせてもらった機能になりますが、AI処理によって背景のぼかしやフレーミングを自動的に行ってくれます。
最近は打ち合わせもオンライン上で行うことも多くなっており、場合によっては「顔を出して」参加する機会もありますので、「Windows スタジオ エフェクト」を使えるのは、有難いと思います。
音声通話|クリアな通話でオンライン会議に最適

音声通話に関しては、双方向AIノイズキャンセリング機能によって、快適な通話が可能です。
バックグラウンドノイズを軽減してくれますので、自分の声をクリアに届けてくれます。
先ほど紹介したWindows スタジオ エフェクトを備えたASUS AiSenseカメラと併用することで、ノンストレスでオンライン会議に臨めるため、在宅勤務を行っている方にも最適です。
プライベートPCとしての性能|どれをとっても文句なし

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405MAを使って映画を観てみましたが、映像も音も素晴らしかった!

最初は音がイマイチかな?と思っていたのですが、サウンドモードを「映画」にしてみると迫力が変化。
映面の前方左右に備わるスピーカーによって迫力あるサウンド体感出来ましたので、プライベートでの活用にも◎だと思います。
そのほかYouTube動画の閲覧、日常的なオフィスワークなど、普段パソコンを使って行っていることを試してみましたが、とれをとっても文句のない性能でございました。

ゲームをプレイ|原神は割とサクサク!

ゲーミングPCではないので、高画質でサクサクとプレイと言うわけにはいきませんが、ある程度画質を落としてしまえば、原神もプレイ可能でした!

ただし、一秒を争うようなFPSゲームをプレイしようと思うと、ちょっと難しいという印象です。
最適化さえ行われていれば、パフォーマンスを発揮できるように調整は可能ですが、あくまでもゲーミングPCではないと理解して、プレイされることをオススメします。


念のため、FF14のベンチマークを行ってみた結果については上記の通り。
評価としては「普通」判定になっています。
コンパクト|持ち運び性能は◎

小ぶりのビジネスバッグにも収納できるのは、ASUS Zenbook 14 OLED UX3405MAの魅力の一つ。
薄くて軽量だと耐久性が気になるところですが、米国国防総省の調達規格「MIL-STD-810H」に準拠しているとのことで、堅牢性も十分。
実際にしばらく使わせてもらっていましたけど、不安を感じる事はありませんでした。
用途別の快適度

数週間テストで使用させてもらい、感じた用途別の快適度は以下の通りです。
性能面においては全く問題ありませんが、ディスプレイサイズが14型であることを考えると、少しだけエンタメ性においてマイナスポイントをつけました。
ただ、大型のサブディスプレイを接続すれば全く問題はないので、あくまでも単体で見たときの快適度だとお考え下さい。
Office作業 | ◎ |
Web閲覧 | ◎ |
動画鑑賞 | 〇 |
動画編集 | ◎ |
ゲーム | 〇 |
まとめ

通勤や通学で毎日持ち歩けるようなサイズでありながらも、ハイパフォーマンスを実現しているASUS Zenbook 14 OLED UX3405MA。
数週間使用させてもらいましたが、CPU「Core Ultra」を搭載しているなど、数年を見据えても非の打ちどころがないノートPCとなっていました。

それでいて販売価格は164,800円 (税込)という、驚異のコストパフォーマンス。
残念ながらWEB直販限定の製品になりますので店頭で触ることはできませんが、個人的には今年「一押しの製品」です。
良いところ | 気になるところ |
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