液タブを使って、デジタルイラストを楽しみたい。
据え置きはもちろん、持ち運びにも便利なサイズで、コスパに優れた製品を探しているけど、何かおすすめの「液タブ」はない?
そんなアナタに、Huionの液タブ「Kamvas 13」のSlim Penセットをレビューします。
13インチという事で、液タブの中ではコンパクトサイズの本製品は、「据え置き」も「持ち運び」も「収納」も自由自在。
いつものPC用バッグに入れて持ち歩くことも出来るので、場所を選ばずに作業が可能だ!
さらに、接続もType-Cケーブル一本(別売)で可能という事もあり、セッティングに時間もかかりません。
人によっては、持ち運び用の「サブ液タブ」として使うのも、おすすめです!
13インチだと画面サイズが小さくて使いにくいのでは?と思われるかもしれませんが、実際に使ってみると、全く問題なし!
もちろん、大きな画面の方が描きやすいとは思いますが、使い勝手ではコチラに分があります。
必要な機能を全部乗せしているにも関わらず、コスパの優れたHuionの液タブ「Kamvas 13 Slim Penセット」。
場所を選ぶことなく、液晶画面をチェックしながらデジタル上にイラストを制作したい、そんなアナタにピッタリな1台になりそうです。
良いところ | 気になるところ |
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Kamvas 13 Slim Penセット 開封の儀
それでは、Kamvas 13 Slim Penセットが届いたところから紹介していきます。
こちらがKamvas 13 Slim Penのパッケージ。
ホワイトベースに製品の写真という事で、シンプルイズベストな美しいデザインです。
梱包に関しては、バッチリ!
しっかりと固定されていますので、配送中の故障も少ないと思います。
Huion(フイオン)について
今回紹介する液タブのメーカー「Huion(フイオン)」は、中国の深圳に本社を置く、2011年に設立された主にペンタブレットを販売するメーカーです。
個人的にはコスパの優れた板タブや液タブを販売しているメーカーという印象で、リーズナブルな販売価格でありながらも、性能の優れたモデルを数多くラインナップしています。
店舗での取り扱いが少ないので、実機に触ることが難しいのがネックですが、Amazonでの評価を見ていただいてもわかる通り、間違いのないメーカーさんです。
主なスペック
今回紹介する液タブの主なスペックは以下の通り。
色 | ブラック |
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サイズ | 366.5 x 217.4 x 11.8mm |
アクティブエリア | 293.76 × 165.24mm |
質量 | 980g |
フィンガータッチ | – |
スタンド | ST300(オプション) |
インターフェース | 機能をフルに活かすUSB Type-C搭載 |
解像度 | 1920 x 1080(16:9) |
LCDタイプ | IPS |
アンチグレアガラス | アンチグレアマットフィルム |
フルラミネーション | YES |
コントラスト比 | 1000:1 |
輝度 | 220cd/m2 |
応答時間 | 25ms |
視野角 | 89°/89°(H)/89°/89°(V) (Typ.)(CR>10) |
色域 | 120% sRGB |
表示色 | 16.7M(8bit) |
デジタルペン | PW550S |
ペンセンシング技術 | バッテリーフリー電磁共鳴 |
読取り解像度 | 5080LPI |
筆圧感知 | 8192レベル |
傾き検知 | ±60° |
読取り高さ | 10mm |
読取率 | 266PPS |
精度 | ±0.5mm(センター) ±3mm(コーナー) |
ショートカットキー | ショートカットキー8個 |
OSの互換性 | Windows 7 以上 macOS 10.12 以上 Android(USB3.1 GEN1) Linux |
※製品の仕様詳細は、公式サイトをお確かめください。
勘違いしやすいので補足しておくと、「Kamvas 13」には標準ペンPW517セットと、今回紹介しているスリムペンPW550Sセットがあります。
太いペンの方が使いやすいという方は、標準ペンPW517セットを検討しましょう。
同梱物・パッケージ内容
中に入っていたものを並べて撮影してみました。
- 液タブ本体「Kamvas 13」
- ペンスタンドPH05A
- ペンディスプレイスタンド ST300
- 3-in-1 Type-Cケーブル
- USB延長ケーブル
- 替え芯10本と芯抜き
- 二本指 ペンタブ用手袋
- クリーニングクロス
- 取扱説明書類
取扱説明書類、クリーニングクロス、二本指のペンタブ用手袋。
3-in-1 Type-Cケーブル。
USB延長ケーブル。
替え芯10本と芯抜き。
ペンスタンドPH05A。
PH05Aは、縦横どちらでも置けるドーナツ型のペンホルダーとなっています。
ホルダー内部にはペン先8本とペン先クリップ1個を収納可能です。
ペンディスプレイスタンド ST300。
ペンディスプレイ用の角度調整が可能な「折りたたみタイプ」のスタンドで、表面にはシリコーンゴムの滑り止めが付いています。
角度の調整は内側にあるバーを使用して固定。
六段階、20°~45°にて調整可能となっていますので、自分に合った角度で作業できます。
液タブはもちろんのこと、ノートパソコン、プリンターなどにも利用可能という事で、汎用性も高いスタンドです。
液タブ本体「Kamvas 13」の詳細
そして、こちらが液タブ「Kamvas 13」本体です。
カラーはブラックとなっており、サイズは横366.5mm×217.4mm×11.8mmで、重さは980g。
さすが13インチの液タブ、持ち歩きに最適な「サイズ」と「重さ」となっています。
本体の左側には、カスタマイズ可能なショットカットキーを8個用意。
各種機能を割り当てることによって、左手デバイスを使わなくても効率を上げられます。
底面。
滑り止めが付いていますので、スタンドを使用しなくてもデスク上で安定します。
上下側面。
11.8mmの薄さが際立っています。
本体左側面。
本体右側面。
Type-Cポートが2つ付いており、パソコンやスマートフォンと接続します。
スリムペンPW550Sの詳細
こちらがHuionのペンテクノロジーPentech 3.0+を施した、スリムペンPW550S。
傾き検知機能は±60°まで対応、8192段階の筆圧レベル、充電不要で使用できるなど、必要な機能が揃っている印象です。
最大の特徴であるスリム感は、個人的には最高の握り心地。
普段から使っているシャープペンと同じような握り心地なので、長時間触っていても疲れません。
Kamvas 13 Slim Penセットの使用感
それでは、Kamvas 13 Slim Penセットを使用していきます。
まずはテーブルにコチラのペンディスプレイスタンド ST300を用意。
角度は六段階、20°~45°にて調整可能となっていますので、丁度よい角度で液タブをセットできます。
接続|ケーブル一本で接続も可能!
Type-CからHDMIへの接続に加え、Type-CからType-Cに関しても、ケーブル1本で簡単に接続することが出来ました。※Type-Cケーブルは別売で、自宅に合ったものを使いました
Kamvas 13は、ノートPCのUSB端子でも駆動する低消費電力設計。
ケーブル1本で電源もカバーできるため、セッティングは非常に快適です。
付属のケーブルを使用した形でも、スムーズそのもの。
私は液タブをデスクの上に置きっぱなしにしたくない人なので、セッティングが簡単なのは本当に助かります。
描き心地|液タブ&ペンの使い心地は最高クラス!
Kamvas 13×スリムペンPW550Sの描き心地は、過去一レベルで快適。
「Kamvas」の名にふさわしく、デジタルとは思えない描き心地を味わえます。
視差を抑えたフルラミネーション加工のディスプレイは、ペン先をしっかりと捉えてくれるため、デジタル特有のストレスもなし。
下手な液タブを使用すると、ペン先が中心からズレてしまう事があるのですが、Kamvas 13は全く問題ありません。
ペンの性能については、筆圧感知レベルや読取り速度など、どれをとっても液タブ市場の中でも高めの設定。
実際にイラストを描いてみましたが、何の違和感も不満もなく、快適に使用することができました。
目玉ポイントでもある「スリムなペン」については、「もっと早く販売してほしかった!」と思うくらい革命的。
握りやすいし、ペン先もよく見えるため、癖になります。
描き心地や筆圧感知などは、超快適。
読取り速度266PPSによって、スッスッと手を素早く動かしても線が付いてきます。
筆圧の感度もバッチリ。
微細な筆圧の変化も捉えてくれますので、細かい部分まで手描きのような、デジタルとは思えないような自然な描き心地を味わえます。
また、バッテリー不要であることも地味に便利。
さぁ描くぞー!!という気持ちが充電切れで何度も「へし折られた経験」がある方には特におすすめしたいですね。
サイズと映像美|コンパクトデザインの液タブの魅力
13インチの液タブのメリットとして、使用場所を選ばない、持ち運びができる、収納可能という点があります。
私は普段、タブレットパソコンで絵を描いているのですが、それよりも一回り大きくなっただけですのサイズ感。
据え置きにしておいても邪魔にならないし、場所を変えて絵を描くにも最適です。※OSが入っているわけではないので、ノートパソコンは必要
20インチ以上の液タブで絵を描くのは本当に贅沢な体験ですが、コンパクトなモデルはデスクスペースを圧迫しないので、重宝すると思います。
また、作業領域293.76×165.24mm、1920×1080の解像度と120% sRGB、コントラスト1200:1、178°広視野角という描画環境も理想的。
普段からa4用紙くらいの大きさに絵を描いている方であれば、違和感なく使用できると思います。
また、真正面から大きくずれても、明るさや色が変わらずに見えるIPSパネルで映し出される映像は、美しいの一言。
再現度も高く、綺麗に映し出されますので、色塗りにも最適です。
持ち運びやすさ|13インチは外出用の最適解!
外出先ではタブレットパソコンで絵を描くようにしていることもありまして、液タブを外に持ち運ぶことは「ほぼ」なかったんですけど、本機は持ち運び用としても最適。
11.8mmの超薄型デザインと、980gの軽量仕様となってますので、カバンの中にスッと入れておけます。
据え置きをしたくない、気分で場所を変えてイラストを描きたい方には、特にぴったりはサイズデザインです。
ペンタブレットモード|汎用性も抜群!
ちょっと驚いたのはペンタブレットとしても使える事。
Kamvas 13の電源を切り、USBケーブルでノートPCに再接続するとペンタブレットモードがアクティブに移行します。
Androidデバイス対応|スマホで絵を描きたい人にオススメ!!
新技術を搭載したことによって、Androidデバイス(USB3.1 GEN1、Displayport1.2以上)でも使えるのも魅力の一つ。
機器側がUSB 3.1 Gen 1およびDisplayPort1.2をサポートするUSB Type-C端子を搭載している必要があるとのことですが、私が使っているandroidスマホはスムーズに接続できました。
※動作確認済みAndroid端末の情報は公式ページを参照
Androidデバイスとの接続には外部電源の接続が必要となるなど、使用条件は多少ありますけど、実際に使い始めるとかなり便利。
カフェでちょっとした絵を描きたい時に、パソコンと液タブを取り出すのはスペース的に大変ですが、スマホと液タブであれば問題なし。
実際にカフェで試してみたところ、「まーた変わったことしてますねw」と、店員さんに笑われました。
まとめ
13インチで使用場所を選ばない液タブ「Kamvas 13 Slim Penセット」は、大変満足度の高い、おすすめの製品でした。
確かにディスプレイが大きければ描きやすいとは思いますが、設置スペースが必要になるし、使用場所は基本的に固定になります。
それに比べてKamvas 13 Slim Penセットは、本体が1kg未満という事もあって、持ち運びも使用場所の選択も「自由自在」です。
また、高性能でありながらも、販売価格が抑えられている所も魅力的。
メイン機としてはもちろん、個人的にはサブ機としても大変優秀な液タブです。
良いところ | 気になるところ |
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