ASUSのポータブルゲーミングPC「ROG Ally」の新モデルとして、「ROG Ally X」が7月24日に新発売となりました!
初代「ROG Ally」ユーザーからのフィードバックを反映させた「ROG Ally X」は、SSDを2倍の1TBへ、24GBの高速メモリを搭載、バッテリー容量を2倍の80Whに、本体の冷却性能を向上させるなど、「どこにでも持っていけるゲーム機」として大きくパワーアップ。
旧モデルのROG Allyの時点で、どんなPCゲームであっても「快適に楽しむことが出来るゲーム機」だと感じてはいましたが、今回のバージョンアップで、更に使い勝手が良くなったことは言うまでもありません。
ROG Ally | ROG Ally X | |
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メモリ | 16GB | 24GB |
SSD | 512GB | 1TB |
USB Type-C | USB3.2(1基) | USB4・USB3.2(2基) |
バッテリー容量 | 40Wh | 80Wh |
冷却性能 | – | タッチスクリーン温度 最大6℃低下 |
いつでもどこにいても、本格的なPCゲームを場所を選ばずにプレイできるROG Ally X。
実際に2週間ほどお借りすることができましたので、使ってみた感想を正直にまとめます!
良いところ | 気になるところ |
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目次
ROG Ally X 開封の儀
それでは、ROG Ally X が届いたところから紹介していきます。
こちらはサンプル品になりますので、新品で購入する場合と内容が異なる場合があります。予めご了承ください。
こちらがROG Ally Xのパッケージ。
ASUSの「ハンドヘルドゲーミングデバイス」のアドバンスモデルという事で、開封前から「ワクワク」する気持ちが高まります。
いざ、開封!
ROG Ally X本体は、しっかりと固定されていましたので、配送中の故障は少なそうです。
主なスペック
主なスペックは以下の通り。
型番 | RC72LA-Z1E24G1T |
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OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | CPU名:AMD Ryzen™ Z1 Extreme プロセッサー 動作周波数:最大5.1GHz キャッシュメモリ:3次キャッシュ 16MB |
メモリ容量 | 標準/最大:24GB/24GB 仕様:LPDDR5X-7500 スロット:オンボードメモリのみ |
表示機能 | ディスプレイ:7.0型ワイドTFTカラー液晶 表面仕様:グレア 解像度:1,920×1,080ドット (120Hz) 視野角:水平170°/垂直170° タッチパネル:搭載 グラフィックス機能:AMD Radeon™ グラフィックス (最大8.6TFlops FP32) (CPU内蔵) ビデオメモリ:メインメモリと共有 外部ディスプレイ出力:最大7,680×4,320ドット |
記憶装置 | SSD:1TB (PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2) |
サウンド | サウンド規格:ハイ・デフィニション・オーディオ準拠 スピーカー:ステレオスピーカー内蔵 (1W×2) マイク:アレイマイク内蔵 |
センサー | 加速度センサ、ジャイロセンサ Windows Hello:指紋認証対応 |
通信 | 無線LAN:IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6E) Bluetooth® 機能:Bluetooth® 5.4 |
入力 | ボタン:左スティック/右スティック、方向ボタン、表示ボタン、コマンドセンターボタン、Armory Crateボタン、メニューボタン、A/B/X/Yボタン、マクロ1ボタン、マクロ2ボタン、左バンパー/右バンパー、左トリガー/右トリガー、音量ボタン、電源ボタン。ポインティングデバイス:10点マルチタッチ・タッチスクリーン (静電容量方式) |
インターフェース | ディスプレイ出力:Type-C×2 USBポート:USB4 (Type-C/Power Delivery対応) ×1、USB3.2 (Type-C/Gen2/Power Delivery対応) ×1 カードリーダー:microSDXCメモリーカード、microSDHCメモリーカード、microSDメモリーカード オーディオ:マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 |
電源 | Type-C/65W ACアダプター (20V/3.25A) またはリチウムポリマーバッテリー (4セル/40Wh) |
バッテリー駆動時間 (JEITA測定法3.0) | 約11.7時間 (動画再生時) /約22.4時間 (アイドル時) |
バッテリー駆動時間 (JEITA測定法2.0) | 約25.4時間 |
バッテリー充電時間 | 約1.9時間 |
消費電力 | 最大約65W |
サイズ | 幅280.6mm×奥行き111.3mm×高さ24.7~36.9mm |
質量 | 約678g |
※詳細は公式サイトをお確かめください
同梱物・パッケージ内容
中に入っていたものを並べて撮影。
- ROG Ally X本体
- ACアダプター
- 簡易スタンド
- 製品マニュアル、製品保証書など
簡易スタンド。
使い方としては、こんな感じ。
製品マニュアル、製品保証書など。
ACアダプター。
ROG Ally X 本体の詳細
そして、コチラがROG Ally X 本体。※カラーはブラック一色
サイズは幅280.6mm×奥行き111.3mm×高さ24.7~36.9mmとなっており、重さは約678g。
左側には、左スティック、方向ボタン、表示ボタン、コマンドセンターボタン、アレイマイクを配置。
新しいジョイスティックは500万回の耐久試験をクリアしています。
右側には、右スティック、アレイマイク、メニューボタン、Armoury Crateボタン、A/B/X/Yボタンを配置。
A/B/X/Yボタンの押し心地は一般的なコントローラーよりも軽めで、カチカチと音が出ます。
オーディオスピーカーは前面両サイドに配置。
両手で持ってゲームをプレイしていると、音に包まれているように感じます!
背面には、マクロ1ボタン(右手)+マクロ2ボタン(左手)、通気口を配置。
背面ボタンがあることによって、「ゲームの操作性」が大きく変わってきますから、最初から付いているのは有難いですね。
ROG Allyと比較するとボタン自体はコンパクトになっていますが、誤入力を防ぎ、押しやすくなりました!
デザイン性とグリップ感が向上した新しいROG Triangle Textureにより、グリップ感も抜群です!
上面。
左から、右バンパー、右トリガー、電源ボタン/指紋センサ、ヘッドホン/ヘッドセット/マイクジャック、microSDカードスロット、音量ボタン、電源インジケーター、2色バッテリー充電インジケーター、USB3.2 (Type-C/Gen2/Power Delivery対応)、USB4 (Type-C/Power Delivery対応) ×1、左バンパー、左トリガーを配置。
トリガーは角度がついたものに変わり、素早い入力にも対応できるようになりました!
ROG Ally X の使用感レビュー
それでは、ROG Ally Xを使っていきます!
ROG Ally Xの初期設定に関しては、Windowsを搭載した通常のパソコンと同様。
マイクロソフトアカウントが必要になりますので、準備しておきましょう。
基本性能
Ryzen Z1 Extremeプロセッサーによって、あらゆるAAAゲームタイトルに対応しているROG Ally X。
24GBの高速メモリ搭載していることもあり、ほとんどのゲームを快適に動かすことが可能です。※メモリクロックは6400MHzから7500MHzに高速化
マザーボードを最初から開発し直したことによって、内蔵ストレージはROG Allyの512GBから1TBに増加されたところも大きな魅力で、複数のソフトをインストールしたとしても余りある状態となりました。
操作性に関してもD-Padやスティック、
[A/B/X/Y]の押し心地も快適そのもの。
普段はキーマウでゲームをする自分ですが、ROG Ally Xでは手で持ってプレイする方が多くなりました。
途中で紹介した通りUSBポートが2基に増えたところは、大きな強化ポイント。
Bluetoothは当然使えますが、USBレシーバーを使ってマウスやキーボードを使えるようにしたり、USBメモリを差し込んだりすることが抜き差し無しで可能になったので、かなり使い勝手が上がりました。
ディスプレイ性能
グレア仕様の7.0型ワイドTFTカラー液晶は、タッチパネルを搭載。
リフレッシュレート120Hz対応、応答速度7msということもあり、一瞬を争うようなFPSゲームでも実力を発揮してくれるデバイスです。
また、色彩表現力も高く、コントラスト比1000:1、色域sRGB 100%、輝度10nits~500nitsなど、色鮮やかな映像も楽しめます。
視野角が水平170°/垂直170°といったところも、見やすさにつながっているのではないでしょうか。
目を凝らしながらプレイするようなゲームを長時間プレイしていても、目が疲れにくかったのは、映像美のおかげとも言えそうです。
冷却性能
マザーボードの設計を根本から見直し、最大で24%も向上させたエアフローによって、タッチパネルの温度を最大6℃下げることに成功したROG Ally X。
実際に、Apex Legendsを長時間プレイして冷却性能を試してみました!
今回のテストプレイでは電源ケーブルを差し込んだ状態+動作モード(TDP)を「Turbo(25W)にしまして、約3時間ほどプレイ。
結果、タッチパネルの温度は「ほんのり熱くなっている」程度で、熱くて心配になるような状態にはなりませんでした。
両手で持ってプレイすることが出来る「ハンドヘルドゲーミングデバイス」の場合、本体+タッチパネルが熱くなってくると手にも汗をかきやすくなるので、この進化は素晴らしいと思います。
バッテリー性能
ROG Ally Xは、ある程度「充電を気にせず」にゲームやコンテンツを楽しむことが出来るようになりました!
初代ROG Allyが40Whとなっていましたので、倍の80Whにパワーアップしたのは、ポータブルゲーミング機としては最高の進化です。
ヘビーゲームなら最大約3時間。
NetflixやYoutubeの視聴に使うのであれば、最大約11.7時間もの長時間駆動を実現しているとの事ですので、外出先でコンセントがなくても安心して使えます。
実際に、HoYoverseが手掛ける最新都市ファンタジーアクションRPG「ゼンレスゾーンゼロ」をベッドに持って行ってプレイしてみましたが、数時間の使用では電池切れになってしまうことは一度もありませんでした。
コンセントの場所を気にすることなく、ソファで寝転がりながらデイリーをプレイしたり、車の移動中に素材を集めたりもできると考えると、ゲーマーにとっては最高の一台になります。
通常PCとしての性能
ROG Allyはゲーム専用機ではありません。
普通のPCのように使うことも出来ますので、インターネットサーフィンや動画を楽しむことも可能です。
縦画面にも対応していますから、サブディスプレイとしての活用も出来ます。
なお、Bluetoothでキーボードやマウスを接続することによって、より快適に操作することが出来るようになりますので、ゲーム以外の用途にも積極的に使っていきましょう。
外部ディスプレイに接続
こちらはAnker 675 USB-C ドッキングステーションを使用して、ディスプレイに外部出力してみた様子。
キーボードとマウスを使ってプレイすると、普通にゲーミングPCとして使えてしまうところもROG Ally Xの魅力の一つ。
7インチのディスプレイではどうしても物足りないプレイシーンや映像などは、外部ディスプレイを利用して、楽しんでみてはいかがでしょうか?
なお、外部ディスプレイ出力としては、最大解像度8K(7680×4320)まで対応しています。
指紋認証対応
立ち上げに関しては電源ボタンと一体化したWindows Hello指紋認証リーダーでロックを解除できます。
ゲームをしたいな・・・と思ったときに、スムーズに立ち上げられるので、ノンストレスです。
ASUS独自のアプリケーション
さまざまなプラットフォームのゲームタイトルを一括管理することができるASUS独自のアプリケーション「Armoury Crate SE」も便利です。
今回テストでインストールしたゲームは5タイトルでしたが、こちらのライブラリに表示され、次回以降はダイレクトに起動することができます。
他にも各種ゲームプラットフォームを立ち上げる、デバイスのパフォーマンスの確認、コマンドセンサーの編集など、使いこなすことによって、より快適にゲームを楽しめそうです。
Xbox Game Pass Ultimateの3ヶ月無料トライアルも付属
ROG Ally Xには、Xbox Game Pass Ultimateの3ヶ月無料トライアルも付属しています。
Minecraftなどの100タイトルを超える高品質なPCゲームが直ぐに楽しめますので、こちらも手にいれたら是非!
なお、MinecraftとROG Ally Xの相性は抜群で、ダイヤを集めたりするような素材集めを・・・ひたすらベッドの上でプレイできます。
ケースを用意し、携帯性を上げよう!
ニンテンドースイッチ用の「HORI グリップコントローラー」を取り付けた状態で収納できるケースが自宅にありましたので、ROG Allyをいれてみました。
これが・・・なんとサイズピッタリ。
ACアダプターは入らなかったので、やはり専用のケースを用意した方が良いとは思いますが、積極的に持ち歩く+収納時の故障を防ぐためにも是非ケースを用意しておきましょう!
まとめ
ROG Ally Xを2週間ほどテストさせてもらいましたが、率直に素晴らしいポータブルゲーミングPCに進化したと感じました!
ROG Ally | ROG Ally X | |
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メモリ | 16GB | 24GB |
SSD | 512GB | 1TB |
USB Type-C | USB3.2(1基) | USB4・USB3.2(2基) |
バッテリー容量 | 40Wh | 80Wh |
冷却性能 | – | タッチスクリーン温度 最大6℃低下 |
もちろん、旧モデルのROG Allyでも満足なゲーム体験ができますが、SSDやメモリが大幅増量されていたり、バッテリー性能が上がったことを考えると、予算に余裕があればROG Ally Xを選びたいですね!
個人的には、もう少し長くお借りして・・・カカロットをクリアしたかったw
みなさんも是非「どこにでも持っていけるゲーム機」となるROG Ally Xを手に入れて、全く新しいゲーム体験を楽しんでみてはいかがでしょうか?
今回紹介したROG Ally Xの詳細は、公式サイトをお確かめください!
良いところ | 気になるところ |
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