大型の液晶ペンタブレットで、イラストレーターを目指したい!
イラスト制作の実力を上げていきたい!

そんなプロフェッショナルなクリエイターを目指すアナタにオススメしたい液タブとして、XPPen Artist Pro 22(Gen 2)のレビューをご紹介。

16Kレベルの筆圧感知対応のペンを走らせれば、繊細で滑らかなストロークが可能!
21.5インチの大画面は、細部まで鮮明で色鮮やかということで、まさに「紙の上にイラストを描いている」ような感覚でイラスト制作に取り組めます。

普段なら、CLIP STUDIO PAINTを使用する際に左右のパレットを隠しながら作業をしていましたが、パレットを隠す必要がないくらいの大画面ということで、作業効率も爆上げ。
最近はタブレットパソコンで絵を描くことが多くなっている自分ですが、この高解像度と優れた色再現性、自然な描き心地を味わってしまうと・・・もとには戻れなくなってしまうレベルでございます。

イラスト制作に本気で取り組みたい、プロフェッショナルなクリエイターを目指したい。
本記事では、そんなアナタの背中を押してくれる高性能な液晶ペンタブレットとして、「Artist Pro 22(Gen 2)」を実際に使用してみた感想を正直に紹介します。
良いところ | 気になるところ |
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目次
XPPen Artist Pro 22(Gen 2)開封の儀
それでは、Artist Pro 22(Gen 2)が届いたところから紹介していきます。
※コチラはサンプル品となりますので、実際に購入される場合と内容が異なるところがあります。予めご了承ください。

こちらがArtist Pro 22(Gen 2)のパッケージ。
流石に21.5インチのディスプレイを搭載していることもあり、パッケージも大き目です。

開封してみると、Artist Pro 22(Gen 2)がシッカリと固定された状態で入っていました。
初見の印象としては、思っていたよりも大きな液タブ。
その他の付属品は液タブの下に、全て固定されて入っていました。
主なスペック
主なスペックは以下の通り。
製品名 | Artist Pro 22 (Gen2)液晶ペンタブレット |
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製品モデル | MD220QH |
色 | ブラック |
寸法 | 547.0 x 362.0 x 33.4mm |
作業エリア | 475.392 x 267.408mm |
重量 | 5.55 kg(スタンド含む) |
画面解像度 | 2560 x 1440 |
色域カバー率 (代表値) | 99% sRGB,99% Adobe RGB,94% Display P3 |
表示色 | 1670万 |
フルラミネーション | あり |
視野角 | 178° |
輝度(代表値) | 250cd/m² |
応答速度 | 14ms |
スタイラスペン | X3 Proスマートチップスタイラスペン |
筆圧レベル | 16384 |
傾き検知 | 60° |
最小ON荷重 | 3g |
精度 | ±0.4 mm(中心) |
読取高さ | 10mm(中心) |
解像度 | 5080LPI |
レポートレート | ≥220RPS |
スタンド調整範囲 | 15°~88° |
VESA互換性 | 100mm x 100mm |
ポート | USB-C, HDMI |
電源入力 | AC 100-240V |
電源出力 | 12V⎓3A |
互換性 | Windows 7(以降)、macOS 10.13(以降)、Android(USB3.1 DP1.2)、ChromeOS 88(以降)、Linux |
※製品の仕様詳細は、公式サイトをお確かめください。
同梱物・パッケージ内容

中に入っている物を並べて撮影。
- 液晶ペンタブレット
- ACアダプターと電源ケーブル
- HDMIケーブル
- USB-C to USB-Aケーブル
- 2本指グローブ
- ペンクリップ
- ペンケース(標準替え芯*4、フェルト替え芯*4同梱しています)
- X3 Proスマートチップスタイラス
- ワイヤレスショートカットリモート
- ワイヤレスレシーバー
- 10 x X3 Proスタイラス標準替え芯
- クリーニングクロス
- ACS02スタンド
- クイックガイド
- 保証書


ACアダプターと電源ケーブル。

HDMIケーブル。

USB-C to USB-Aケーブル。
液晶ペンタブレットの給電及びワイヤレスショートカットリモートの充電用ケーブルとなります。

USB-C to USB-Cケーブル。
こちらのケーブルをパソコンと接続することで、直ぐに使えるようになります。

2本指グローブ。

ペンクリップ、クリーニングクロス、クイックガイド、X3 Proスタイラス標準の替え芯が10本。

X3 Proスマートチップスタイラスを入れておけるペンケース。
頑丈な作りになっていますので、ペン先がつぶれてしまう心配もありません。

フタをあけてみると、X3 Proスマートチップスタイラスのほか、ワイヤレスレシーバー、標準の替え芯4本、フェルトの替え芯4本が入っていました。

こちらの丸い穴は芯抜き。

芯を交換する際に、コチラのように使用します。

フェルトの替え芯4本。
紙に描いているような感覚を再現してくれます。

標準の替え芯4本。

ワイヤレスレシーバーは、後ほど紹介する左手デバイスのACK05ワイヤレスショートカットリモート用となります。
Bluetooth接続なしで使用できるため、便利です。

そしてコチラが、業界最先端の16K筆圧レベルを備えた「X3 Proスマートチップスタイラス」。
2つのショートカットキーとデジタル消しゴムを搭載しています。
シリコングリップによってペンが滑らないように設計されていますので、別にグリップを用意する必要もありません。

X3 Proスマートチップスタイラスの主なスペックは以下の通り。
製品名 | X3 Pro |
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対応製品 | Artist Pro(Gen2)シリーズ、Deco Pro(Gen2)シリーズ |
サイズ | 14.65mmx156.28mm |
材質 | ハードゴム+シリコン+アルミ合金 |
表面加工 | 塗装+アルマイト処理 |
色 | 黒+グレー |
重量 | 16g |
ショートカットキー | 2 |
テール消しゴム | あり |
読み取り方式 | デジタル信号処理&EMR電磁誘導方式 |
ON荷重 | 3g |
沈み込み | 0.6±0.2mm |
筆圧感知 | 16384 |
読み取り高さ | 10mm |
傾き検知機能 | 60º |
※製品の仕様詳細は、公式サイトをお確かめください。

続いて、左手デバイスとして大変優秀な「ACK05ワイヤレスショートカットリモート」。
サイズは127.55mm x 70.49mm x 10mmとなっており、重さは75g。


ACK05ワイヤレスショートカットリモートは携帯性に優れた左手デバイスで、エクスプレスキー10個とローラーホイールを備えています。
専用ドライバからキーを割り当てることによって、作業効率を上げてくれるガジェットです。

本機は充電式で、連続動作時間は約300時間。

接続に関しては有線接続、ワイヤレスレシーバー接続、Bluetooth接続が可能です。
主なスペックは以下の通り。
製品名 | XPPenワイヤレスショートカットリモート |
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製品モデル | ACK05 |
材質 | プラスチック+シリコン |
寸法 | 127.55 x 70.49 x 10mm |
色 | ブラック+グレー |
重量 | 75g |
バッテリー容量 | 1000mAh/3.7V |
接続方法 | 有線接続、専用レシーバー接続、Bluetooth接続 |
ショートカットキー | エクスプレスキー10個 + ローラーホイール1個 |
連続動作時間 | 約300時間 |
搭載ポート | USB-C |
互換性 | 有線接続または専用レシーバー接続:Windows 7以降、macOS 10.10以降、Linux。 Bluetoothでのダイレクト接続:Windows 10以降、macOS 10.10以降。 |
※製品の仕様詳細は、公式サイトをお確かめください。

最後に保証書です。
Artist Pro 22(Gen 2)本体の詳細

コチラが「Artist Pro 22(Gen 2)」本体。
サイズは547.0mm x 362.0mm x 33.4mmとなっており、重さは5.55 kg(スタンド含む)。
ブラックベースのシンプルなデザインという事もありまして、高級感が漂っています。

作業エリアは475.392mm x 267.408mm。
比率は違いますが、A3用紙に近い作業エリアです。

本体下部にはXPPenのロゴマーク。
その手前には人間工学に基づいたリストレスト「X-Edge」が付いています。

底面手前には、滑り止め。
よほど滑るデスクの上に設置しない限り、デスクの上でしっかりと固定できます。

※出典:公式サイト
ディスプレイは、液晶パネルと表面のガラスとの間に隙間がほとんどないフルラミネーションを採用。

上部にはペンクリップを差し込む穴が付いています。

ペンクリップを取り付けてみた様子がこちら。

これで、ペン置き場に困ることはありません。

本体上部の右側には、ディスプレイの輝度調整ボタンと、電源ボタン、電源インジケータランプを搭載。
- ブルー:電源と信号に接続されました
- オレンジ:スタンバイモード
- 消灯:電源オフ

背面。
ACS02スタンドが最初から取り付けられています。
VESA規格に対応していますので、ACS02スタンドを取り外すことにより、普通のディスプレイとしても使用可能です。

ACS02スタンドを使用すれば、最も快適な姿勢で作業ができるように、15°~88°までの角度を付けられるようになっています。

なお、角度調整には上部にあるレバーを引っ張りながら行うのみ。
片手で角度調整ができることも魅力です。

背面のインターフェースは、電源ジャック、フル機能のUSB-Cポート、HDMIポート、3.5mm音声出力を搭載。

必要なケーブルを差し込んだら、カバーをして準備は完了です。
XPPen Artist Pro 22(Gen 2) の使用感

それでは、Artist Pro 22(Gen 2)を使っていきます!
準備~設定

最初に行うのは、ケーブルの接続とドライバのインストール。
本機には様々な接続方法がありますが、今回は電源コードと電源アダプターを使用し、type-Cケーブル一本でノートPCと接続します。

続いて、ドライバをダウンロードして、インストール。
1つのドライバで、ペンタブレットやワイヤレスショートカットリモートの設定が可能となっています。

こちらはエリアの設定画面。

そして、ペンの設定です。

筆圧レベルのチェックはもちろん、使用感も調整できます。
また、3つのショートカットキーを設定することも可能なので、普段からよく使用する機能をいれておくようにしましょう。
- 最小ON荷重:3g
- 沈み込み:0.6mm
- 傾き検知:60°

ACK05ワイヤレスショートカットリモートの設定もコチラのドライバから行えます。

使用したい向きに回転させて、各ボタンにキーを割り当て。

ショートカットキーを設定するもよし、様々な機能を割り当てることが可能です。

割り当てたキーがわからなくなっても大丈夫!
こちらの設定情報のプレビューを割り当てておけば、いつでも情報を画面上に表示して確認をすることが出来ます。

ペンのショートカットや筆圧感度の調整がおわったら、準備は完了。
イラスト制作を開始しましょう!
描き心地

描き心地に関しては、非の打ち所がありません。

液晶パネルと表面ガラスの間に隙間のない「フルラミネーションディスプレイ」によってペン先にずれはないし、ストロークはスムーズで滑らか。

ディスプレイ表面のマットな質感に、フェルト芯を取り付けたX3 Proスマートチップスタイラスを使用すると、まさに紙に描いているような感覚でイラストを楽しめます。
スタイラスペンは充電不要で使用可能、スペック的に間違いのないPCとつなげておけば、遅延も感じません。

タブレットパソコンを使って描いていると、描画スペースが狭いと感じる部分もあるかと思いますが、本機は大型のディスプレイを搭載。
描画スペースを全画面表示にしなくても、作業スペースを大きく確保できます。
このディスプレイサイズがあれば、画面の左半分に資料を表示させながら、右半分でイラストを描くことも可能です。

実際に長時間イラストを描いてみた感想としては、DC調光や優れた色再現力によって目が疲れにくかったところも◎。
素直な感想として、デジタルイラストを描いていて何の文句もない描き心地の液タブだと思います。
まさに、大きな紙を広げてイラストを描いていた子供のころの記憶が蘇ってくるような使用感!気持ちよくイラストを描けちゃいます!


付属品として付いてくるXPPenワイヤレスショートカットリモート「ACK05」の使用感も抜群。
デジタルイラストの製作効率を大幅に上げてくれるので、良く使用するキーを割り当てることをオススメいたします。

角度をつけすぎなければ、画面上に置きながら使う事も出来ますよ!
多用途に使用できるディスプレイ

21.5インチの大画面は、多用途に使用できます。

優れた色彩精度を持つディスプレイなので、グラフィックデザインや動画制作にもピッタリ。
私はFilmoraという動画編集ソフトを愛用していますが、CLIP STUDIO PAINTと同様、様々なメニューを広げた状態で編集が出来るので作業効率もアップします。
Adobe Photoshop、Illustrator、SAI、CDR、Clip Studio Paint、GIMP、Krita、MediBang、FireAlpaca、Toonboom、Maya、Blender3Dなどの人気のデジタルアートソフトウェアに対応

デュアルディスプレイとして使用しても重宝しますし、メインディスプレイとして使用しても遜色なし。
見やすい角度に調整し、実際に丸一日メインディスプレイとして使用してみましたが、目が疲れにくい事もあるのか快適に使用できました。
キーボードとマウスを用意すれば立派なメインディスプレイでございます!

プライベートでの使用方法としては、ゲームや映画鑑賞。

2.5Kの高解像度ディスプレイとなっていますので、当然のことながら没入感も高く、快適そのもの。
普段使用しているノートPCのディスプレイよりも、色鮮やかな映像美を楽しめます。

大型のディスプレイを購入する予定があるのなら、液タブの機能も付いている本機も選択肢の一つになりそうです。
気になるところ

気になるところをあえて上げるなら、最大のメリットでもある「XPPen Artist Pro 22(Gen 2)」のサイズと重さです。

スタンドで角度をつければ設置スペースを狭くすることは可能ですが、しまっておけるような液タブではありません。
基本的にはデスクに置いておけるスペースを確保し、据え置きにして使える方が購入されると良い製品だと思いますので、サイズ感は気になる人は気になると思います。
持ち歩ける液タブを探していたり、時々場所を変えながらイラストを描きたい人にとっては、不向きな製品となりますので、この点だけはご注意ください。
まとめ

プロ仕様の液タブ「XPPen Artist Pro 22(Gen 2)」は、最高クラスの使い心地でございました!
大型ディスプレイで見やすい、思い通りの線が引ける、左手デバイスによって効率化もはかれるなど、デジタルイラストを極めたい方にとってベストな選択になると思います。

イラスト制作に本気で取り組みたい、プロフェッショナルなクリエイターを目指したい。
そんなアナタに、まさにピッタリな液タブです!
本記事にて紹介したXPPen Artist Pro 22(Gen 2)について気になった方は、是非詳細を販売ページにてお確かめください!
良いところ | 気になるところ |
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