液晶タプレット(液タブ)選びに迷われている方に、非常にコストパフォーマンスの優れたオススメの液タブを紹介したいと思います。
その製品名は、HUIONが販売されている19.5インチの液タブ「GT-191」です。
私が最初に手に入れたのはwacom(ワコム)の13インチの液タブだったのですが、ペンの使い心地自体は最高だったものの、CLIP STUDIO PAINTを使用していると、メニューバーやコマンドバーなどのパレットを並べることによって作業領域が思いの外狭くなってしまって・・・生意気にも少し使いづらさを感じていました。
そんな13インチと比較してはいけないかもしれませんが、作業領域が19.5インチまでアップすると・・・めっちゃ使いやすくなるんです!これホント。
そんなHUIONさんのGT-191をモニターとして使わせていただく機会を得ましたので、これから液タブを購入しようか迷われている方に向けて、オススメポイントはもちろん、ここはちょっと考えた方がいいかも・・・なんてところまで、詳細にレビューをお伝えしてきたいと思います。
ただ、最初にお伝えしておくと液タブ選びに「インチ数」は絶対的なものとなるってこと。もちろん信頼できないメーカーから販売されているインチ数が大きいだけの液タブは論外ですが、画面が大きい事は結構重要になるんです。
ということで、実際にHUIONさんの液タブ「GT-191」を開封し、使ってみた感想をまとめてお伝えしていきます。
目次
HUION GT-191を開封レビュー!
まずは商品が届いたところからお伝えしていきます。大型の液タブは家電量販店でちょっと触ったことくらいしかない私からすると、非常にワクワクしてしまいます。
GT-191の外箱はこんな感じです。
液タブGT-191に美しいイラストが描かれており、これからパソコンを使って絵を描きたいと思っている人の好奇心をくすぐってくれる感じがします。
外箱には手提げ用のハンドルが付いているので、箱のまま持ち運ぶ事が簡単にできるようになっています。いったん自宅で試して、職場に持っていくなんて時に使う時には便利ですね。
ということで開封。
早速登場したのは、「ありがとうございます」と書かれた挨拶状でした。
挨拶状の中身としては、注文してもらった事への感謝の気持ち、そして製品についてのインストール方法や起動、操作方法等を、メールやスカイプで問い合わせることができる事が書かれています。
私は販売元の方とメールを使ってやり取りをさせて頂いていますが、驚くほど返信も早いので、サポート面についても安心できるかと思います。
外箱から中身を取り出してみた様子がこちらとなります。
しっかりと緩衝材に包まれた状態で製品が入っていますので、送られてくる途中で液タブが故障してしまうような心配も余程のことがない限りはないのかな?と思います。
こちらに見えているのは、HDMIケーブルと、ディスプレイケーブル、液タブ用のペンが二本となっています。下に合った箱は後程紹介しますね。
とりあえず、アクセサリー系を横に置いてみると、いよいよ液タブ「GT-191」本体が登場となりました。
銀色の袋に包まれており、なんとも高級感のある感じでございます。
袋から出してみた液タブ「GT-191」がこちらの写真となります。
最初から画面には保護シートが貼られており、そのまま使用することが出来るようになっているところも有り難い。
で・・・、最初に見た印象ですが、とにかく良い意味で 大きい。
パソコン用のモニターは21インチから23インチのものを使用しているのですが、ほとんど変わらない感じで驚いてしまいました。
GT-191裏側を見てみると、こんな状態でした。
ここから中心にある4つのネジ穴を利用して、固定するためのディスプレイスタンドを取り付けていきます。
で、比べて見てわかった大きさの違いがこちら。
13インチのワコム製の液タブとの比較になりますが、白い枠で囲った作業領域だけを比較してみると結構違いますよね。
液晶画面の大きさは関係ないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私の個人的な感想でいうと結構使い心地に違いが出てきます。
と・・・言っても、ワコム製品もめちゃんこ使い勝手が良いんで、良し悪しはあるとは思いますが^^
液タブ正面には、HUIONさんのロゴマークが書かれています。シンプルなデザインで好印象。
下の部分はゴム製になっており、設置面から画面がずれて来ないようになっています。
液タブ右下には、電源のほか、さまざまな設定ができるボタンが配置。
一番みぎに見えるボタンのようなものは、電源が付いた際に黄緑色のランプがつくようになっています。
裏側を見てみると、左からHDMI、DVI、VGA、電源、USBが差し込めるようになっていました。ご自身のPC環境によって使用するケーブルが変わってくるかもしれませんが、私はHDMIケーブルを使用して接続をしてみます。
モニター以外の同梱物を紹介していきます。
- スタイラスペン
- 交換用ペン先
- ペンスタンド
- ペン充電ケーブル
- USBケーブル
- HDMIケーブル
- 電源ケーブル
- 電源アダプター
- クイックスタートガイド(日本語表記)
- インストールCD
- 保証書
- クリーニングクロス
- グローブ
等が入っています。
こちらは液タブを支えるためのディスプレイスタンドです。このスタンドを付属のドライバーを使用して取り付けていきます。
ディスプレイスタンドは、20°〜80°まで調整できるようになっているため、液タブとして使用しない時には、サブモニターとしても使えます。
付属品として付いてきた、スタイラスペンはなんと二本ついてきました。
大切な作業をしている時に充電が切れてしまった!なんて時に利用すると便利そうですね。
途中で紹介した、もう一つの箱を開封して見た様子がこちら。
その他の付属品がたっぷりを収納されている印象です。
取り出してみると、先ほど紹介した付属品のほとんどが入っていたように思います。
ネジを止めるためのドライバーまでついているところが、驚くほど親切ですよね。
液タブ「GT-191」を設置していく!
では、ここからは設定編です。
まず取り出したのは、ねじ四つとドライバーです。
付属品にドライバーまでついているところが、本当に素晴らしいですね。
で、ネジで止めた様子がこちらです。これで液タブが自立することができるようになりました。
角度は自由に決められる(20°〜80°)ので、自分の使いやすい角度を見つけることが重要です。
私の場合は普段使っているメインPCの横に設置してみようと思いますが、部屋のライトがデスクの真上にある関係で、角度をある程度つけないと電気が反射してしまうため、割と角度をつけた状態で設置します。
角度は背面上部にある、こちらのレバーを引っ張りながら調整できます。
こちらが角度約80℃にした状態で真上から撮影したものです。サブディスプレイとしても十分に活躍してくれそうな印象。
角度を浅めにした様子。
40℃くらいでしょうか?少しずつ上げていきます。このくらいが使いやすいとは思います。
私が普段使っているような角度です。ちょっと角度がありすぎるのですが、使ってみると意外と心地よく使えます。
あとは、設置する場所に液タブを置いてから、ケーブル類がごちゃごちゃにならないように整えていきます。
液タブの場合、電源を必要としていたり、ある程度重さがある兼ね合いもありまして、移動させることは考えない方が良いため、配線は最初から考えておくことがオススメです。
私が液タブを設置するのは、こちらの簡易デスクの上となります。
3千円以下で購入できて、折りたたみも可能なテーブルになっているので、イラストを描くときだけ出していたのですが、GT-191設置につき、しばらくは常設となりそうです。
大きさでいうと、今回モニターさせてもらいっている液タブとぴったりなので、置き場所がない!という方は合わせて検討されると良いかもしれません。
設置場所が決まって、配線もある程度できたら必要なケーブルを接続して液タブの電源を入れていきます。
ケーブルの接続位置がディスプレイの裏側の下部にあるため、大丈夫かな?と思うようなケーブルの曲げ方をしないといけないのが少々気になりますが、問題はないでしょう。
設置して見た様子がこちら。
周りがちょっと汚くて申し訳ないですが、液晶画面が大きい分、設置スペースとしても結構な大きさとなりますので、置き場所だけは最初に確保しておくことをお勧めいたします。
液タブ用のスタイラスペンは、こちらのペンスタンドに置いておくことができます。
てっぺんのくぼみを利用する事で、横置きも可能です。
ペンスタンドの中には、交換用のペン先を入れておくことができますので、無くしてしまう心配はありません。
スタイラスペンに注目してみる
で、こちらが液タブに使用するスタイラスペンです。
長さ、握り心地などは良好で、良いと思います。
スタイラスペンの後方には、HUIONのロゴ。
そして、充電ポートがあります。
スタイラスペンはワイヤレスで数時間使用することが出来ます。実際に使っていて充電が今のところ切れたことがないのでわからない部分がありますけど、出来れば現在の充電状況がわかるようになっていたらうれしかったですね。
なお、充電が必要となった時にはペン専用の充電ケーブルを使用して充電をする必要があります。
左側のプレスキーには、右クリックなどの設定をすることが自由にできます。右側のLEDインジケーターです。
こちらがペン先です。筆圧が強い人には向いているかな?という印象ですが、1mm程度沈み込む感じがします。
実際にCLIP STUDIO PAINTで使ってみた!
さて、そんなHUIONさんのGT-191を使ってCLIP STUDIO PAINTを使ってみました。
ワコム13インチの液タブを使ってきた(と言ってもそれほど触れてないけど)経験をもとにお伝えすると・・・画面が大きいのは神です。
メニューバーやコマンドバーなどのパレットを自由に配置する事が出来て、それでいてまだ絵を描く作業領域が確保されているからです。
と言う事で、ちょっと細かくレビューしていきます。
描き心地
描き心地という意味では、ワコムと比べるとちょっと違います。
と言っても、HUION GT-191の筆圧レベルは8192となっていますので、感覚的な話で申し訳ないですが描き心地も良いです。ちょっとガラス面とペン先との間(カーソル位置のズレ)が気になったりもしましたけど、数日使っている内に慣れていった感じですね。
ペン先についてはワコム製品よりも沈む感じ(1㎜前後)がします。私はどちらかと言うと筆圧が強いため、この方が描きやすい感じもしますので好みに寄るかもしれません。
あと、これはワコム製品を使っていたから感じたことかもしれませんが、ペンの後ろに消しゴムがついていないので切り替える必要がある事に戸惑いました。
最新型のワコムの液タブを触る機会があったので試してみましたが、さすがに描き心地は上々。あとはコスパで見てどちらを選ぶか?といったところでしょうか。
画面
色彩もきれいに出ているので、サブディスプレイとして使っていても違和感がないほどです。視野角も広くなっているので目も疲れない印象。
付属品として付いている「保護フィルム」が若干透明度が低い感じがするのが、最初は違和感がありましたけど、これも慣れてくれば問題はありませんでした。
ただ、レビューをチェックしていると他のフィルムと貼り換えたという方が少なからずいらっしゃったので、テストを兼ねて私も貼り換えてはみました。
結果、透明度はあがりましたけど、元々使っていたもので慣れてくればそれで良いかな?くらいの違いかな?といった印象なので、そのままでも良いかと思います。
使用感
GT-191は液タブにショートカットキーがついているモデルではないので、自分で何か別のアイテムを手に入れておくことが必要となるかもしれません。
私の場合は、CLIP STUDIO PAINTの専用コントローラ「TAB-MATE CONTROLLER」を使っていますが、大きな画面になったことで相性がかなりあがったように感じます。
約1ヶ月間程度ですが、試させてもらった印象としては特に何の違和感も不具合もなく、快適に使えているGT-191。
性能、コスパで考えても優秀と言えるのではないでしょうか。
ガジェットブロガー的まとめ
総評すると、HUION GT-191は非常にコスパに優れた液タブだと思います。
正直な話、これ以上のインチ数があると、作業スペース的にも置き場所が結構厳しくなるのかなぁと思います。大きすぎず、小さすぎずな19.5インチは素晴らしいです。
ただ、途中にも触れましたが既にワコム等の他社の液タブを使っていた場合には、慣れからくる違和感がどうしてもあるかと思うので、どちらかと言えば「初めての液タブ」としてお勧めです。
もちろん、私のようにワコムから入っても使いやすいと感じる方もいるとは思うので一概には言えませんので、何を優先して液タブを購入するか?が重要かと思います。
この辺りの話については、以下の記事もあわせて参考にしていただけると参考になるかと思いますのでぜひどうぞ。
なお口コミをチェックしていたところ保証書が無いと言われている方がいらっしゃいましたが、こちらについては「Warranty card」が保証書となりますのでご安心を。※購入日から1年間メーカー保証あり
もうしばらくモニターを続けさせていただきながら、使用感、気になった点などを追記していきたいと思いますが、もし友人から液タブを購入しようと思うと言われたら、HUIONのGT-191がいいかもよ!と言える、優秀な製品であると個人的には感じています。
液タブ選びに迷われている方の参考になれば、幸いです。